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振り返り(2023年6月)

サムネは6月2日の大雨に見舞われた実家の前。特に被害の大きい地域で自然の怖さを思い知った。


今月のハイライト

ピックアップしていくつか。

大学のアントレプレナーシップ教育

豊橋技術科学大学にて、起業家育成の公開講座のお仕事。知り合いのコーチング会社の人に誘ってもらって講座開催の協力をさせてもらった。
自らが大学生の頃から起業の世界にいたこともあり、「新規サービスのアイデアを考えよう!」とか久しぶりな感覚。サービスアイデアなんて気持ちが乗ってなんぼ。初めましてのメンバー同士が意見を出し合い合意を取りながらアイデアを形作っていくプロセスは簡単ではない。けれども議論が進むにつれてチームができていく感覚はとてもワクワクする瞬間だった。チームビルディングって楽しい分野だなあと改めて。


ICFコンバージ2023

東京会場にて。コーチってこんな居たんだ!って改めて。

国際コーチング連盟が主催する年イチのイベント。3日間全日参加してきました。

コーチングの最新動向から、研究分野、海外のコーチングとの比較など、普段アクセスできない情報にたくさん触れることができた。印象的なのは同志となるコーチがたくさんいたこと。普段仕事をするときにコーチと一緒にやることがほぼないからこそ、ふと「コーチングって仕事になってる?」「これキャリアとして大丈夫?」って不安になることがある。けど、コーチングを人生の中心に置いて人生を全うしている人がこんなにもたくさんいる。そんな事実がこれからのコーチ人生にとても勇気をくれた。

フットサルの大会に出た

シェアハウスの人に誘われて突如参加

数年ぶりにボール蹴った。大会の結果は芳しくなかったけど、楽しかった!そして同時にスポーツって残酷な世界だなってなんか思った。やっぱりスポーツって勝てば楽しいし負ければ悔しい。もちろん努力とか含めての当日の試合のパフォーマンスなんだけど、実力差を感じると「こりゃ勝てないわ」と無力感が起きたりしてしまう。結果、「苦手」とか「楽しくない」とかって感想が出てきてしまう構造だなって。悪い意味では全くなく、みんなハッピー平和な世界というわけではないなって。


今月触れたもの

オールジャンルで印象的だったものをいくつか

タイタン

久しぶりのSF小説

タイタンっていう万能AIが普及して、タイタンが仕事を全てやってくれるから人間からして仕事という概念がなくなった世界。そこで、タイタンが鬱になるところから物語はスタートする。主人公の内匠(ないしょう)は、タイタンの臨床心理士として治療を開始していくストーリー。
おもろかった。仕事についてたくさん考えることができた。当たり前のトピックだからこそ、生まれたての人工知能と共に、素朴な出来事から掘り下げていくスタイルが面白かったし、設定にハマっていたと思う。

SFあんまり好きじゃなかったけど、IFの世界設定をもとに、現実の世界を見つめ直せる構造はおもろかったので、SFもちょっと好きになった。

ヴァイオレットエヴァーガーデン

第10話が最強。

両手を無くした軍人が手紙の代筆屋として働く中で、人の心を知っていくストーリー。いろんな人から紹介されてたのにずるずる見ずにいたら、もう5年前の作品だったとは。
とにかく美しかった。映像の美麗さもストーリーの美しさも。人の心を引き出すという意味ではコーチングに通じるところが大いにあって勉強になった。アニメや映画で泣いたことなかったけど、第10話は自然に涙が溢れて自分でもびっくりした。「好きなアニメは?」って聞かれたら、しばらくは「ヴァイオレットエヴァーガーデン」と答えそう。


美味しいお酒


デザイン就活時代の友人と。
  • CRAGGANMORE

    • スペイサイドのシングルモルト。フルーティーでとっても美味しかった。ボディも強めで好みなんだけど、自分のテイスティング能力のなさからそれ以外に際立つ特徴を感じきれずにいる感じ。

  • 余市

    • ニッカウヰスキーのシングルモルト。柔らかい口当たりと最後のピート感が印象的だった。好みではないけど美味しい。

  • TOMATIN

    • ハイランド地方のシングルモルト。日本の宝酒造が蒸留所のオーナーを務めているらしい。とっても華やかな香りと味。

  • バランタインミルトンダフ

    • かの有名なバランタインの原酒の一種。優しい味わいだった。ほぼ非売品らしくて貴重とのこと。めっちゃ美味しかったけど、お酒は、高い=美味しいじゃなくて、高い=希少の世界だなと改めて思う。

ウイスキー界隈で沸いてる一品
  • 白州缶ハイボール

    • 想像以上にスモーキーでびっくり。味がしっかりしてて美味しいけれどもピートがそこまで好きではないので。好みではない。


今月の気づき/今、感じていること

最近自分の行動に影響のある考え方や感じていることをいくつか。


大事なものを大事にする姿勢

パートナーとの関係を大事にしたくて急遽入社直前仕事を辞め、東京に出てきた人。イベントタイでやった時にほぼ日帰りで来てくれた人。大切なことも、ついつい経済面や時間・労力的コストとかとトレードオフに考えてしまいがち。そんな比較をせずに「大切だから。以上!」みたいな明快さを持っていいことを忘れずにいたい。

コーチングで生きていく

ICFのコンバージに出たことでコーチングという仕事の魅力や価値を改めて実感。この先10年何してる?ってテーマでずっと悩んでたけど、シンプルにコーチングやってたいなって思った。人生をかける対象が決まる瞬間って案外あっけない。

焦りに対する感覚

最近自分はこれから何をしていくのか?をずっと悩んで考えていたけど、少し思い詰め過ぎていたのかも。7月から始まるヴィパッサナー瞑想を目前に、とりあえず今後のことは瞑想後に考えようと割り切ってからすごく生きるのが楽になった。もちろん当たり前に将来のことは考え続けたいけど思い詰めすぎるとネガティブな影響を見過ごせなくなると思うから、ここのコントロールは意識下においておきたい。

本音の自分を出せているか?

コーチ仲間に問われて最近考えていること。昔から人目を気にして生きてきたから自分の気持ちはいつも後回しで抑圧してきてたりしてて、いつしか自然と良しななコミュニケーションをするようになってしまっていた。意図的にでもなく無意識で。自分の生存戦略ではあるんだけど、自分があまり見せることのない内側の悩みとかをオープンにできているか?という点には、表面上問題が起こらないからこそあまり触れないようにしてきていてたけど、久しぶりにこの課題が引っ張り出されたなあ〜って。

思想はどこから生まれるか?

世の中の真理はあるか?という問いに対して、僕は「ないと思う」と答える。数年前に出会った社会構成主義に大変感銘を受けて思想が重なっているわけだけど、なぜそこに惹かれているのか?という点。自分の性格、幼少期の経験など、よく議論されるものはあるけど、別の観点として専攻した学問によって前提が変わってくるというのでは?という話。自分は心理学を専攻しながら、ある条件においての人間の心理状態などを常に見てきたけど、「科学的にそうでも、目の前の人はそんな単純なわけないしなあ」といつも思ってた。個人の細かなニュアンスを省きたくなくて1人ひとりに向き合うコーチングをやるに至ったのだろうと思うし、全ては解釈であり、個人がどう感じてどう生きるか?ということに関心がある。一方、都市計画を専攻していた友人はより抽象的なテーマを繰り返し思考していたし、ある程度の正解をもとに計画していくものだという前提があるからこそ、原理原則を参照することなどの思考が強いって話になり、めちゃめちゃおもろかった。そもそもはその学問に惹かれた性格や感性だろうって話ではあるけど、自分の選んだ道の道中で自らの思考を強化しにかかるよなってことは構造的に気付きにくいけど知っておいた方がいいと思った。

ウイスキーとコーチングの共通点

最近ウイスキーが好きでたまらないけど、何がいいってウイスキーの味の複雑さだなと思った。香りにも味にも含まれるニュアンスがあまりに多過ぎてもう宇宙。それらの味を感じにいく時間がすごく好きだし、これは対人支援という仕事において、時には矛盾も起こす複雑なニュアンスを抱いて生きてる人間を前に、そこで起きていることを引き出していくという行為にめちゃめちゃ近いと思った。

自分のコーチングが一番っしょ?

保険屋さんと話していた時のこと。「人間は保険というものに入った方がいいと思えている」→「人が保険に入るのであれば、他の人がやるより、自分が担当して保険を一緒に考えた方がいいに決まっている(ただ、決めるのは相手なので入ってくれるかどうかは相手の課題として分離)」って思考を話していて、なんかすごいなるほどなって思った。
コーチングは相性とかタイミングとかあるよねとか思っちゃうからこそ、あまり勧めづらかったりしたけど、相手の人生においてコーチがいた方がいいよねって信じることができているなら、自分がどうこうというより、自然と勧めているんじゃないかなとかって思った。自分の中で少し整理して、少しずつメッセージを発していきたい。

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