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三菱石炭鉱業大夕張線をたどる

 夕張駅のホテルで自転車を借りて、2019年に廃止されると言われる石勝線夕張支線を散策。ついでに清水沢からシューパロ湖まで三菱石炭鉱業大夕張線の跡をたどります。

 夕張駅から清水沢駅へ

 2017年10月24日

 夕張駅から線路沿いのサイクリングロードを走って鹿ノ谷駅へ行くと、新夕張発6時30分の列車が到着。日中は晴れる予報だが霧が濃い。

鹿ノ谷駅

 サイクリングロードを緩やかに下っていくと、鹿ノ谷で見た列車が終点の夕張から折り返してきた。

千歳行きの列車

 この先で北海道道に出て、清水沢駅へ向かう。途中に幸福の黄色いハンカチ思い出広場への道が分かれている。平清覆道をすぎたところに、鉄道ファンの方々のブログ等で見た撮影ポイントがある。

平清覆道

 山々の紅葉と列車が撮れるよい撮影地で、追分発7時08分の夕張行きが通過していった。

夕張行きの列車

 モヤで写りが悪かったので、晴れることを願いながら、折り返してくる列車を待っていると願いが通じた。

千歳行きの列車

 清水沢駅からシューパロ湖へ

 清水沢駅からは夕張国道(452号線)を三菱石炭鉱業大夕張線の跡をたどりながらシューパロ湖へ向かう。

清水沢駅

 バスで行こうと思っていたが、最近廃止されたようなので、自転車を借りることに…。シューパロ湖へはずっと緩い登りが続く。

夕張国道(452号線)

 途中に夕張川を見下ろせる箇所があり、紅葉が綺麗だった。川の色が心なしかどす黒いのは石炭の影響だろうか。

夕張川

 遠幌の集落をすぎて、しばらく行くと南大夕張駅があった南部東町に着いた。駅前は何軒か商店がある程度で、営業しているのかも分からない。

南大夕張駅跡

 昭和62年に廃止された大夕張鉄道の車両を見る。平成11年から車両の修繕を始められたそうだ。

大夕張鉄道の車両

 車内も見学できて、きれいに保存されている。

大夕張鉄道の車両

 シューパロ湖へは、いったん坂を下って対岸へ渡り、急坂を登らなくてはならない。ヒグマ出没注意の看板もあるので注意が必要だ。シューパロダムは平成27年竣工の新しいダムである。

シューパロダム

 ダムからシューパロ湖を見て、来た道を清水沢へ戻る。

シューパロ湖

 シューパロ湖から夕張駅へ

 清水沢には、炭鉱で石炭といっしょに出た不要な岩石を積み上げた「ズリ山」がある。

ズリ山

 60mほどの高さのズリ山に登ると、赤と青の屋根の炭鉱住宅や夕張川の見晴らしがよい。

炭鉱住宅

 清水沢駅の跨線橋から、12時11分に着いた列車を撮る。意外と乗客が多く10人ほどが下車した。服装からして地元の人たちのようだ。

清水沢駅

 山へ消えていく列車が見送って、夕張駅のホテルへ戻る。

夕張行きの列車

 帰りは緩い登りが続くので疲れる。13時に夕張駅に戻ってきた。

夕張駅

 この後は苫小牧港まで行き、深夜のフェリーで八戸へ渡ることにしている。

 (つづく)

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