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【発達心理学】小学生という発達上特異な時期
こんにちは。吉田です。
心理に関する国家資格と民間資格を持ち、学校の先生方や障害児施設のスタッフさんへコンサルテーションや研修を行ったり、自分でも直接子どもたちへの支援を行ったりしております。
さて今日は、「小学生という発達上特異な時期」ということについてです。
ジャン•ピアジェという方の「認知発達理論」によると、人の認知は以下の順番で発達します。
①感覚運動期(0-2歳)
②前操作期(2-7歳)
③具体的操作期(7-11歳)
④形式的操作期(11歳-)
注目してほしいのは()で示した年齢区分です。ここに注目すると、小学生の6-12歳というのは②前操作期、③具体的操作期、④形式的操作期の三つの段階を経ることになります。
こうしてみると、小学生とひとくくりに言っても、1年生は幼稚園生や保育園生と同等の認知発達だし、6年生は社会人と同等の認知発達にあたります。
この、認知発達の激しい変化が起きるのが小学校時代です。
先生方からは、「高学年の担任から低学年の担任に変わると、自分のことばを変えないといけないから大変」という声をよく聞きますが、大人への対応から幼児への対応に変えなきゃいけないわけだからそれは大変ですよね。
「小学生」と接するときは、「小学生」とひとくくりにするより、その子の認知発達段階を見て、その段階に合わせて接することができるといいのかなと思います。