もしもに備えて、大事なことを伝えるノートを作っておく
もし親が死んだら、もし自分が死んだら・・・後の処理に家族が困ることは必至です。お金のこと、保険のこと・・・いっぱい困ります。死亡しなくても、意識不明になったら、体が動かなくなったら・・・心配するとキリがありません。
もしもに備えて、大事なことを伝えるノートを作っておきましょう。
大まかには「お金のこと」「医療のこと」「本人の意志」などです。死亡してしまえば、すべてクローズすれば良いだけのことですが、意識不明が長引いた時や、本人の判断ができなくなった場合、書類やお金を探すのに家族が苦労します。
ごく一部の高齢者ですが、銀行口座はあるけど、キャッシュカードを作っていない人があるようです。その場合、家族がお金を引き出すために苦労します。本人以外が窓口で出金しようとしても、スムーズにはいかないそうです。正式には「委任状」が必要となります。しかし本人が意識不明、もしくは認知症になっていたら、出金がとても難しくなります。
お金が引き出せなくて、治療費の支払いに困ったという話を実際に聞きました。一年、二年と入院が長引き、本人は意識がないため出金できず、家族が借金をして病院の支払いをしていたそうです。お亡くなりになってから、ようやく手続きができて、出金可能となったようです。
私がいつも言っている言葉があります。
悲劇は突然起こります。
今日ある幸せが明日もあるとは限りません。そんなドラマをいくつも見てきたはずです。そんな話もたくさん聞いたはずです。自分の身にも起こりえることです。悲劇が起こらない毎日が普通と考えがちですが、むしろ逆です。悲劇は突然起こることが普通なのです。
備えあれば憂いなし
昔からよく聞く言葉ですが、何かあった時のために、ノートを作っておきましょう。
お金のこと
銀行などの預貯金に関すること
生命保険など
年金の受け取り口座、基礎年金番号
有価証券などの金融資産
クレジット関連
借金に関すること
医療関係
持病や服用中の薬など
かかりつけの病院や薬局
病歴、アレルギーの有無
意志
延命治療を希望するか否か
余命の告知を受けるか否か
インターネット関連
ネット銀行の口座や暗証番号
ペイペイなどのキャッシュレス決済
ネット上の様々な暗証番号
使っているSNS
連絡先
友人・知人など
最近では、インターネットでいろんな買い物や決済をすることから、自動引き落としやクレジット払い、サブスクなどに関することも情報として残しておかないと、無駄な引き落としで損をすることもあります。貯まったポイントを放ったらかしにしたら失効します。勿体ないですよね。SNSの更新がなければ、どうなるでしょう? 考え出すといっぱいありますから、気になることはノートに書き残しておきましょう。