若者と老人の記憶力に差はない?
脳は使わなければ衰えると言われている。便利な物が登場してさらに脳を使わなくなっている。高齢者にとって最新機器は未知の産物になり、触らなくなってしまった。いや、触れなくなったと言ったほうが正しいかもしれない。
認知症は20年かけて発症すると言われている。もし80歳で発症したら、60歳からすでに進行していた、ということになる。早い人では70過ぎから発症する。と考えれば、50歳くらいから何らかの対策をしていったほうが良いことになる。
40や50ですでに岐路に立っているという自覚が必要だ
先日40過ぎの人に私がこの記事を書いていることを話したがまったく興味を示さなかった。自分にはまだ関係ないと思ったそうだ。
おそらくほとんどの人が同じだと思う。40や50でどのように老いていくのか、まだ無関心なのだ。しかしすでにどの方向へ向かうか、岐路に立っているだけでなく、その道を進んでいる自覚を持っていただきたい。
車はどんどん進化し、自動運転という方向に向かっている。行き先を入力したら、ハンドル操作もペダル操作もいらない。前を向いている必要もなくなるのだろう。そうなった時、運転免許証ではなく、事故処理免許証なるものに変わっているかもしれない。
いま現在の生活の仕方が未来を決める
人は長生きするようになった。私が子供の頃では、定年退職が60歳で、還暦を迎える人はそれなりのお年寄りだった。今年私は赤いちゃんちゃんこを着たが、ぜんぜん爺さんではない。サザエさんのお父さんは54歳という設定らしい。時代錯誤も良いところだ。身近な人でも若々しい人はたくさんいる。人生100年時代、人類史上未知の世界に入っている。自分がどんなふうに年を取っていくか分からない。しかしハッキリしていることがある。いま現在の生活の仕方が未来を決める。これは確かだ。
本日のYahoo!ニュースに、興味深い記事が出ているので紹介しよう。
まとめるとだいたいこんな感じだ。しかし私はこのような記事に対して昔からずっと疑問を持っている。そういう意味では「なぜ?」はどんなことにも疑問を持つ性格なので、私の脳は衰え知らずなのかもしれない(笑)
詳しいことは記事を読んでいただければいいのだが、記憶力というものは、そもそも人によって向き不向きもあるはずだ。この類の話になると必ず出てくるのが「クラブのママ」と「トップセールスマン」「政治家」だ。そりゃそうでしょ。できる人の話だもん。平社員の落ちこぼれが記憶力増したという話は一切出てこない。昔から記憶力の悪い、記憶の苦手な人に対しても同じことがこの研究で言えるのだろうか?という疑問を私は持つ。要するにバカにも通用するのか?ということを言いたい。
それと外国の人と日本人での差もあるんじゃないか? アメリカの博士が18~22歳の若者、60~74歳の年配者を各64人集めて実験を行ったと書いてある。全員で128人って、少なくない? サンプル数そんだけ? って思ってしまう。
私自身、昔から記憶力は極端に悪い。とくに人の名前を覚えることができない。今聞いた名前すら、すぐ忘れる。これは今に始まったことではなく、昔から変わっていない。また顔も覚えられないので、一度会った人でもすぐ反応できない。だから顔の特徴を名刺に書いたり、どんな話をしたか事細かく記録するようになった。今でもそれは変わりない。しかし記憶にとどめることがまったくできない。とにかく頭が悪いバカなのだ。
記憶力は年を取っても上げることができるという話は賛成できる。それは筋肉と同じだ。だからといって、80歳の人が30代に戻れるとは思えない。そんな研究結果もあるようだけれど、それもまた個人差があるはずだ。そういう人を選んで研究発表しているだけなのではないか、そう考えてしまう。
ニュースの内容から、「覚えようとする意欲がない」「疑問に思うことがない」ということから記憶力が低下しているということだ。それさえ気を付ければ年取ってからも記憶力が低下することがない、と書いてあるわけだ。だから、そこだよ!
どうすれば意欲低下を防ぐことができるのか?
どうすれば疑問を持つことができるのか?
そもそもそういう考え方を持ったことのない人に、高齢になってから気を付けましょうと言っても無理だ。若い時から何事にも疑問を持ち、意欲的に行動していた人なら年取ってもあまり変わりないと思う。この類の記事でよくありがちだが、もっともらしいことが書いてあって、なるほどと思うけど、「そもそも論」じゃないか! って思うことが多い。あなたはどう思う?