見出し画像

篆書の筆遣いがわからず困っています(ご教授お願い致します!)

篆書の筆遣いについてわからないところがあります。

探しても答えが見つかりません。
お助けください!!


1. 中鋒の具体的な状態と篆書の線

篆書は送筆部を「中鋒」で書きます。

中鋒〈ちゅうほう〉
運筆法の一つ。筆の穂先が一画の中央を通っていく運筆法。

『書の古典と理論 改訂版』全国大学書道学会編(光村図書)

この「筆の穂先が一画の中央を通っていく」とは、穂先が具体的にどうなることを言いますか?

次の図のように、穂先が刷毛のように線の幅いっぱいに広がると思ってよいでしょうか?

『中国古書論にみられる用筆理念の変遷 ―蔵鋒用筆を中心として―』(森常雄)から引用

また、同じ資料に次のような図も載っていました。

『中国古書論にみられる用筆理念の変遷 ―蔵鋒用筆を中心として―』(森常雄)から引用

この図の右側のような線が篆書の理想に思えるのですが、この線はどうやったら書けるのでしょうか?

2. 篆書の起筆で筆先を巻く意味

篆書の起筆のやり方は次のように説明されます。

筆を入れる時は逆の方向から入れ、筆先を線の中につぶしこむか、あるいは筆先をひと巻きまいてつつみこむようにします。

『篆書のレッスン─1〔入門編〕』新井光風著(二玄社)

「筆先(穂先)を線の中につぶしこむ」と、穂先は送筆部で線に対して90°に開きます。(「|」:穂先)
_______
  | →
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
これは問題ないと思います。

一方、「筆先(穂先)をひと巻きまいてつつみこむ」と、穂先は送筆部で傾くと思うんです。(「\」:穂先)
_______
   \ →
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
これはこのままでいいのでしょうか?

それともこれは巻き方が悪く、送筆部で90°になるように巻き方を改善すべきなのでしょうか?


また、そもそもつぶしこむだけではなく、巻く方法をとるのはなぜでしょうか?

起筆部の丸みがキレイに出るからでしょうか?

それとも筆をねじるのが目的で、
むしろねじるべきなのでしょうか?

その場合、ねじる効果は何でしょうか?
線が力強くなる?
カーブが書きやすい?


以上、探し方が悪いのか情報が見つからず困っています。

ご教授いただけると大変助かります。よろしくお願いいたします!