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今日の1曲 イベール フルート協奏曲

今日の1曲はイベール(1890〜1962)フルート協奏曲です。


ジャック・イベール(Jacques Ibert)

1932年に作曲されたこの作品は全3楽章で構成されており、ソナタ形式-三部形式-ロンド形式と古典的なつくりをしています。

オーケストラは二管編成ですが、金管楽器はホルン2本とトランペット1本と小規模になっています。

第1楽章は短めのソナタ形式になっており、演奏時間も5分もかからない短い楽章です。独奏フルートは細かい音符で常に動き回っており、無窮動風です。楽譜には調号が書かれていませんが、明確に調性はヘ短調を確立しています。

第2楽章は前半は弦楽器伴奏の下、独奏フルートが旋律を奏でます。管楽器は中盤になってようやく登場しますが、全体的に出番は少なめです。変ニ長調

第3楽章は軽やかなロンド形式です。和声の面では7の和音、9の和音の多用が目立ちます。ここでは独奏フルートはほぼ動きっぱなしで体力が求められます。終盤ではフラッタータンギングを使うなど特殊な奏法がみられます。ヘ長調



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Ryo Sasaki
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