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ショパン ワルツイ短調 楽曲解説
ショパン(1810~1849)の作品が新たに発見されたので、ここでどのような曲なのかを詳しく見ていきましょう。
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2024年10月に発表されたショパンの未発表作品。これはワルツ(Valse)と書かれており、1830~1835年の間に作曲されたと考えられています。わずか24小節しかなく、演奏時間は1分少々。イ短調。では楽譜を見てみましょう。
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1~8小節目は前奏的な役割を持っています。この部分はワルツというよりもスケルツォにありそうな楽想です。そして全体的にペダルポイント(保続音)が用いられ、主音(ラ)が常に鳴り響いているのも特徴です。
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9小節目からはワルツ主題が現れますが、9、10小節目のフレーズ(肌色のハイライト)を軸にして作られています。楽譜にはハイライトをつけていますが、音高を変えて同じリズムが何度も現れているのがわかると思います。19小節目の3拍目から21小節目にかけてハ長調に転調し、明るい部分が顔を覗かせますが、すぐにイ短調に戻り、I2_V7の和音で曲を閉じます。
最初の劇的な部分を除けば、非常にシンプルな造りになっています。ショパンを弾いてみたいという方に、この曲を選ぶのもいいかもしれません。
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