テンションコード、張り詰めた響き
今回はテンションコードについてご紹介していきます。
まだ前の記事を読んでいない方はこちらも合わせて読んでいただけると、理解が深まると思いますので是非ご覧ください。
では前回の答え合わせからいきましょう。
いかがでしたか?
あくまで模範解答になります。
では本題にまいります。
テンションコード
テンションコードはトライアド、またはセブンスコードに9度、11度、13度上の音が付加したコードです。テンションは「緊張」を意味するので、かなり鋭い響きが特徴です。 ではよく使われるものをピックアップしてご紹介します。
9度
add9コード
add9(アドナイン)コードはメジャートライアド、またはマイナートライアドに9度上の音が付加したコードです。addは「加える」の意味です。
Cadd9、Emadd9などと表記します。
メジャーナインスコード
メジャーナインスコードはメジャーセブンスコードに9度上の音が付加したコードです。
CM9、C△7(9)などと表記します。
マイナーナインスコード
マイナーナインスコードはマイナーセブンスコードに9度上の音が付加したコードです。
Cm9、C-7(9)などと表記します。
ドミナントナインスコード
ドミナントナインスコード、縮めてナインスコードには3パターン存在します。
①長9度
セブンスコードに長9度上の音が付加したコードです。
C9、C7(9)などと表記します。
②短9度
ナインスコードは例外的に短9度上の音を付加することができます。
C7(♭9)と表記し、「シーセブンフラットナインス」と呼びます。
ちなみにフラットナインスコードのルートを取り外すと、ディミニッシュコードになります。
③増9度
もう一つの例外として増9度上の音を付加することができます。
C7(♯9)と表記し、「シーセブンシャープナインス」と呼びます。
11度
メジャーセブンス♯11th
メジャーセブンスコードに増11度上の音が付加したコードです。
また長9度上の音も一緒につくことがあります。
CM7(♯11)、C△9(♯11)などと表記し、「シーメジャーセブンシャープイレヴンス」「シーメジャーナインスシャープイレヴンス」と呼びます。
ドミナントセブンス♯11th
セブンスコードに増11度上の音が付加したコードです。
これも長9度上の音も一緒につくことがあります。
C7(♯11)、C9(♯11)などと表記します。
マイナーセブンス11th
マイナーセブンスコードに長11度上の音が付加したコードです。
マイナーコードの場合は「長」になります。
こちらも長9度上の音が一緒につくことがあります。
Cm7(11)、C-9(11)などと表記します。
13度
ドミナントセブンス13th
セブンスコードに長13度上の音が付加したコードです。
他のテンションと一緒に使われる場合もあります。
C7(13)、C9(13)などと表記します。
ドミナントセブンス♭13th
セブンスコードに短13度上の音が付加したコードです。
C7(♭13)などと表記します。
ハーフディミニッシュ♭13th
ハーフディミニッシュ(マイナーセブン♭5)コードに短13度上の音が付加したコードです。
CØ(♭13)などと表記します。
最後に
今回はよく使われるテンションコードをピックアップしてご紹介しました。
ちなみに♭9、♯9、♯11、♭13をオルタードテンション呼びます。
オルタード、英語で「altered」、すなわち「変更された」という意味です。
今回紹介したもの以外にもまだテンションコードは存在します。音の組み合わせはたくさんありますので、作曲される方はぜひテンションコードをうまく活用してみてください。
では今回も問題を出します。
今回もコード名から楽譜にコードを書いてください。
今回でコードの紹介は一旦一区切りとさせていただきます。
次回はスケール(音階)についてご紹介します。
次回↓