男飯について〜season.6ガーリックライス〜
僕は料理が好きである。しかし、一切手の込んだ料理は作らない。簡単かつ美味い。カロリーや見た目なんか気にしないで、ただただ美味いと思えるものを作る。
世に言う男飯というヤツである。これまで試行錯誤、偶然の奇跡、あらゆることを乗り越えて生み出した至高の一皿の数々を定期的に紹介していきたい。
season.6「ガーリックライス」
ある土曜日のこと。暇を持て余していたのでYouTubeを見ていた。何気なくアルコ&ピースのキャンプ動画を見ていたのだが、その中で焚き火でガーリックライスを作っていた。
その日はブランチにそうめんを食べただけだった。ガーリックライスを食べている映像を見たのが15時過ぎ。ちょうど腹の減っているタイミングだったので、今晩はガーリックライスとビールだな。と心に決めて、スーパーに買い出しに行った。
スーパーでササッと食材を買い込む。キャンプ動画により突き動かされた勢なので、アメリカ産のブロック状の牛肉も買い込み、肉を買ったものにのみ手に取ることが許される牛脂もカゴに放り込んだ。
家に戻り、すぐにでも炒めて食べたいと思ったが、我が家には炊いた米のストックがなかった。米を炊かなければと思った瞬間、メスティンが視界に飛び込んできた。(メスティンについては、season4の似非松茸ごはんを参照してほしい)
少しでもキャンプ飯感を味わいたかったので、メスティンを使い、飯盒炊爨を行うことにした。米2合をメスティンで炊き上げる。既に何度かやっているので、タイミングや水分量も慣れてきた。
結果、少しおこげができるという過去最高の炊き具合でご飯の用意ができた。このまま食べてしまいたいと思う気持ちを抑えながら、調理へと移行する。
ここからの調理は至極簡単である。食材をフライパンにぶち込み、味付けは目分量でいい色になるまで炒める。米を炊くのに1時間弱なのに対して、調理時間はわずか10分程度だった。
腹ペコだったので、皿に盛り付けてすぐに口へ運ぶ。口に広がるガーリック感をすかさずビールで流し込む。至高の時間だった。あっという間に完食、完飲してしまった。悪魔的な旨さだった。
様々な苦労を経ずに、動画に突き動かされ、感覚を頼りにたどり着いたレシピを以下に公開する。
材料:ご飯適量、ニンニク2片、ブロック牛肉適量、牛脂、玉ねぎ半玉、料理酒、醤油、胡椒、小葱
ご飯を炊く(飯盒炊爨だと雰囲気がでる)炊き上がる前くらいに、玉ねぎをみじん切り、ニンニクをスライスしておく。ご飯が炊き上がったら、フライパンで牛脂を溶かし、牛肉と玉ねぎを炒める。色合いが変わったら、ご飯とニンニクを投入。煽りながら少量の料理酒を入れる。炒まってきたタイミングで醤油を少量注ぎ込む。色が茶色っぽく変わってきたら、胡椒を振りかけて数回煽って皿に盛る。最後に彩りの小葱を散らせば完成。
擬似キャンプ感を味わいたいのであれば、飯盒炊爨、牛ブロックの使用をオススメする。一気に我が家がキャンプ場感に包まれる。炭水化物×ビールという禁断にも近い組み合わせだが、時間をかけずに至高の時間を過ごせるので、ぜひお試しあれ。
season.7につづく。