〜ぜについて
とにかく便利な時代になった。今、僕は資格勉強を日々しているのだが、YouTubeでその資格のプロフェッショナルの方の講義動画を無料で見られる。
資格取得にコスパを求めるタイプの人間である僕にとって、これほどありがたいことはない。時と場所を選ばず、YouTubeで無料講義を受けながら日々勉強している。
最近は、とある資格のプロフェッショナルの方の動画を繰り返し見ているのだが、すごく分かりやすい。分かりやすいなぁと思うと同時に、その方の口調や口癖が気になるようになってきた。
その方は結構な頻度で「〜ぜ」と語尾につける。僕個人としては、兄貴のような頼りがいが出てるし、ごきげんな感じもするのでけっこう好きなのだが「○○だぜ」という言い回しをする人は、実生活であまり出会ったことがない。
「〜ぜ」と言う言い回しは、ポケモンのサトシやスギちゃんなどに見られる。なんとなく頼り甲斐のある兄貴感がある人物にのみ使うことができる接尾語なのだろうか。たぶん僕は使えるほどの素養を備えていない。
少し調べてみると「〜ぜ」は、江戸時代頃から使われるようになった男性語らしい。ネットの国語辞書には、ややぞんざいな感じを与えると追加されていた。
たしかにチャキチャキの江戸っ子が「べらんめえ、そんなんじゃ駄目だぜ」とか言ってる姿はなんとなく想像がつく。なんか粋な感じがしてきた。
僕の周りで「〜ぜ」が似合う人物がいるとすれば、大工の棟梁さんくらいだろうか。工事服を身に纏い、タオルを頭に巻き、鉛筆を耳に掛けているような…。それくらいそれっぽい格好でなければ似合わないという、ある種選民にしか使えない言い回しであろう。
この先「〜ぜ」と言い回せる日が来るとは思えないが、人に違和感を与える事なく使いこなせる人間になりたいとは少しだけ思う。
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