爪について
先日、会社の先輩3人と飯を食べていた時のこと。1人の女性の先輩がネイルに行った話をしていた。僕含め、他3人は男だったので、抜き打ち爪のキレイ度チェックが始まった。
結果、みんなそこそこキレイという評価を得たのだが、僕の中指の爪に白い斑点があり、何故かプラス点が与えられた。
女性の先輩はアメリカ出身なのだが、アメリカではこの爪の斑点は「誰かに好意を持たれている」という証なのだという。実際、アメリカ在住時にモテモテだった同級生の爪は斑点まみれだったらしい。
「何か思い当たるふしはあんの?」と聞かれたが「いやー。全くないっすわ」と嘘偽りのない答えを返した。それから気になって斑点の行く末を見つめていたのだが、日を追うごとに爪先に移動してきて、最後には先端に到達したので、切り落としてしまった。
さよなら僕の片想われサイン。
そんな斑点の観察を続けている間、爪は生え変わっているのだなという至極当たり前のことを再認識した。先っぽの白い部分だけが伸びていると錯覚しがちだが、爪は根本から伸びている。爪先の白い部分は押し出されて古くなった先輩爪達である。
新たに生えてきた後輩爪達が先輩爪達を押し出し、その後輩爪達も徐々に先輩になり、最後には押し出される。なんか人間の組織みたいだなと思った。まぁ、爪も身体を構成するものとしての人間の組織なのだが。
ここまで爪爪爪と書き続けてきて「爪」という漢字は、象形文字なのではないかと思った。真ん中にスリットが入っているとはいえ、少し角ばった爪に見えないこともない。
爪爪爪爪爪
↑足の指先に見えないこともない。
冒頭の白い斑点について調べてみると、何らかの理由で爪になりきれなかった部分が白くなって現れるそうである。ストレスや栄養不足などの内的要因と外傷などの外的要因。あらゆる要因で斑点が現れるそうである。
too manyな要因が爪に働きかけている。
強引な終わり方ですみません…。