ナタデココについて
歴史は繰り返すとはよく言ったものである。歴史と同様にトレンドも繰り返す。
数年前より、若い女性界隈でタピオカが流行っている。前に記事にしたことがあるが、後輩の女の子なんかは、街中で貢茶を見かけると騒ぎ出す。たしかにモチモチの食感は美味しいと思うが、長蛇の列に並んでまで口にしたいかと言うとそこまでの魅力はないと個人的には思う。
タピオカについて調べてみると、現在は第3次ブームらしい。最初に日本で流行ったのは、90年代だったという。たしかに、最近の流行に1ミリも関心がないウチの父親がタピオカを見て「懐かしいなぁ」とつぶやいたこともあった。
個人的にタピオカと立ち位置が被るものに「ナタデココ」がある。どちらも植物由来?であり、食感が良く、甘い飲み物なんかに入っていたりする。ナタデココもタピオカ同様、かつては日本中にブームを引き起こしたようである。
今や、たまにホワイトサイダーの中に浸かって自販機で売られているか、フルーツポンチやハロハロの底に沈んでいる程度でしか見ない。
ただ、立ち位置は似ているにせよ、ナタデココの特徴はタピオカと見事に対を為している。見た目はキューブ状だし、食感もクニュっとしている。投入される飲料もどちらかというと清涼系が多い。基本的にはミルクティーなんかには入らないだろう。
名前も「ナタデココ」とキュートである。タピオカを飲むことを「タピる」と言うようだが、ナタデココも「ココる」とか言えるので、略したい盛りの若い女性達にもウケるだろう。
タピオカのブームも一時ほどの盛り上がりは無くなってきている。撤退するタピオカ店の後釜としてナタデココ屋でも始めてみたらいかがだろう。