甲殻類について
先日、エビつけ麺を食べた。つけ汁は濃厚でドロドロしており、麺をくぐらせてすすった瞬間に旨味が口いっぱいに広がった。改めてエビの旨味の凝縮っぷりに舌を巻いた。
エビはカニとともに甲殻類に分類される。逆に言うと、人間が食するものの中で、甲殻類はエビカニの二大巨頭しかいないといっても過言ではない。どちらも凝縮された旨味や食感で、数多の人に愛されている食材だろう。
甲殻類の凄いところは、体全部が旨味に溢れているところである。プリッとした身はもちろん、殻からは出汁が取れるし、脳みそまでコクがあって旨い。僕も余すところなく大好きな食材である。
以前、千原ジュニアさんが「甲殻類最強説」を唱えていた。趣旨はおおよそ以下のような感じだ。
外敵から身を守る為、ボディを硬い殻で囲い、中にはハサミを持って生まれてくる種もいる。そして世の中には甲殻類に対してアレルギーを持つ人がいる。死して食べられても尚、一矢報いてやろうという執念を持っている。アレルギーでない人も、うまいうまいと甲殻類を食べすぎると風が吹くだけで激痛が走る体になってしまう。それだけ執念深い生物である。
という話である。(本家はもっと面白いので、是非調べてみてほしい。)まさに肉を切らせて骨を断つ的なスピリッツを持った奴らである。先祖代々一体どんな体験を重ねたら、こんな進化を遂げるのだろうか。
「猿かに合戦」なんていう昔話もあるので、人間の進化前からの因縁が今日の甲殻類を作り上げたのかもしれない。