Fortnite。今までの常識としての「ダメ」は本当に10年後(そして今)ダメなのかどうか。(後編)
前半はこちら。
さて、後半。
後半では…
・イベントでは語らなかったビジネスの落とし穴
・学校教育と社会とイノベーション
・我々はこれから何を学ぶべきか
ってのを語ろうかしら、と。
でも1個目なに言おうとしたのか忘れた(笑)
学校教育と社会とイノベーション
で、要するに、e-sports、オンラインゲームの話である。
うちには小学生の息子がいる。
私が生まれ育った80年代の浜松の、田舎で、公立に通うのが当たり前の、(本当は格差も差別もあったけど、、、今よりも随分マシな)ダイバーシティが保たれていたあの頃の、そういう学校と放課後の環境とは全ーーーー然違う日常を毎日として過ごしている息子がいる。
まぁ、それはそれは大変だ。私立に通い、友達は住んでる地域もバラバラ。毎日の宿題がハンパない。
ただ、遊ぶのも大好きだ。運動もしているし、ゲームもする。
で。いろいろ端折るけど。興味のテンション、波はあるのだが、彼はオンラインでのゲームが大好きでハマっている。
例えば、fortnite。
まぁ、コドモなオトナたちも夢中になるあれだ。しかし、ほとんどのスーツのオッサンたちは(おねーさまたちも)やったことがないかもしれない。名前知ってるかも、くらいか。子供がいなければ余計に縁遠いだろう。
普通。
一般常識ってのに囚われると、「ゲームばっかりやってないで、さっさと宿題しなさい」って事になる。
要するに、価値観でいうと「ダメ」ってやつですよね。
でも、ちょっと待て。そのダメ、ってなんでダメなの?常識だから?ゲームだから?宿題しないから???
今生み出されている fortnite って世界の起きていること、ってのは世界で最先端のデジタルテクノロジーであり、エッジな人々の集積であるとも言える。
よーく観察してみると、小学生の息子は、fortnite を通して、今、以下のようなことをこなしている。
チャット(オンライン通信)で仲間と一緒につながり、自由に仮想空間でのアバターを操作し、コミュニケーションをしながら、ミッション(プロジェクトゴール)を定めて協調作業を行う。プロジェクトをよりよく遂行するために、時間を意識しながら有利になるためのタスクをこなし、適宜変化する環境に適応するために時事刻々と変化する状況を見定めながらチームで進捗をこなしているのである。
時に厳しい局面(敵に出くわす)と、誰かがリーダーになり、誰かはサポーターになり、その局面ごとにアジャイルにリーダーが変わり、また、瀕死の状態になるメンバーがいれば助けに行って現状回復を行う。
そして、情報収集に余念がなく、常に youtubeを含めたオンラインでのコンテンツを見て研究し、匠やプロ(ようするに youtuber笑)の技能習得に余念が無い。わからないことがあれば調べ、それを次の機会に小さく試している。
おや?
これ、ことイノベーションを起こすって意識で見ると。。。。
あながち間違ってない。いや、それどころか、めちゃめちゃいい教育なんぢゃないの??
そもそも。学校の先生、学年主任、校長先生、教育委員会、教科書作っている人、文科省の役人さん。およそほぼ全ての人たちが、イノベーションと対極にいる。(先生たち、ごめんなさい。でも、きっと事実。)fortniteなんてやったことないしここで何が起きているのかなんて多分、10000%理解できない。(まぁ、例外の人もいると思いますが。)
ママたちの心配もわかる。出されている宿題をこなすことを、決して否定はしない。反復や基本を重ねることの大事さは後にならないとわからないし、ベースを作ることってめっちゃ大事だから。
ただ、もうすでに、北欧では宿題なんて本質的な意味無いから出してないって言ってるし。盲目的に過去の延長線上のものを「良し」として、さらに表層的にこれも盲目的になんとなく「ダメ」ってってのってどうなんだろうね?
って。
そんなことを思いまして、先の Hyper Island とのイベントでの発言なんですね。ね、桑野さん。はい、約束果たしましたよ(笑)
我々はこれから何を学ぶべきか
まとめると、ですね。
小学生の話だけじゃ無いんです。
我々、オトナの世界が、大事なんです。
アンラーニング、って言いますよね。捨てる学びです。学習棄却。
学びって大事です。で、真面目に学んだ人が、学びを辞めてしまうのってとても残念だなぁーって思うことも多いです。
成長ってどこかで止まってしまうと思います?いや、私はそうは思いません。サイクルだと思っています。だから、何かを入れるためには入っているものを一回出す必要がある。必要な余地がないなら、自分の持つ知識も経験も学びも荷を下ろして、新しいものが入る余地を作りましょう。
ダメ、だと思っているものこそ、この先、そして、今、必要なものかもしれないから。
という話となりました。
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