今までの常識としての「ダメ」は本当に10年後(そして今)ダメなのかどうか。(前編)
さて、今週は我が師匠ともいうべきマスターJB、ジョナサン・ブリックス氏含め Hyper Island シンガポールから仲間のメンバーが日本にきてまして、いくつかのセッションをしてもらっています。
まぁ、はっきり言って、超絶面白いです。コンテンツも面白いのですが、その構成力、ナラティブ、ストーリーテリング、インタラクティブ性、どれをとっても敵わないかも、と思えるエッジっぷり。(敵わない「かも」です。ええ。負けず嫌いですから!)
コンテンツ作って満足して、プレゼン時に字面だけ読んで満足してるスピーカーや、ちょろっと参加者とのやりとりを楽しむ程度でファシリテーターっての賜っている輩に全員、ジョナサン特性、JB茶を煎じて飲ませてあげたい気分になる程。
コンテンツも単独のストーリーではなく、モジュールになって重なり合っています。そして、そのモジュールは文脈によって柔軟に動いていきます。当然、追加モジュールを入れ込んだり、思い切って削除したり。
HyperIslandは、デジタルとアートとビジネスの交差点にある学びのエキスパート集団。25年のフロントランナーですからね。当然、プログラマーでもあるわけです。
コンテンツを多層的にプログラムし、アートなアプローチで、ビジネスを語るわけです。ハイブリッドこの上ない。ま、この全てを理解できる人って一握りですけども。わかってくれる人に出会うと感動する。
私もワークショップを設計し、ファシリテーションするときは、完全にプログラミングするわけですね。もちろん for 的なループも使いますし、string 的な代入もします。
モジュール構造で構成します。ちょっと頭が古くてスタースキーマだったりするのですが。。
…hpux を2週遅れくらいで使ってただけなので一流エンジニアさんに失礼なレベルしかプログラム言語は扱えませんが、まぁビジネスで使う分には要するに概念があり構造設計できれば良いのです。
そして私は弟子筋として、このいくつかのモジュールで組み合わさった ”Digital Mindset” というパックを自らの文脈で語ることを要求されています。フゥ。やりますよ、やってやります。私だって、だてに20年プレゼンしたり、ファシったりしてないですからね。
さて、ここまではマクラ、であります。
お題。ダメ、について。
この前仕掛けたイベントにて、fbで連絡きましてね、桑野範久 さんから。
「櫻井さんがイベントで話した内容、シェアしてーな!」
って言われてて(言い方、一部てか全部櫻井のオリジナル変換ですが)、対応が追いつかず結果、逆に桑野さんがポストして私がそれをシェアするという(笑)
申し訳ないんで、私の文脈をちゃんと残しておきます。桑野さん、ごめんねー。
イベントで語った内容なんですがね、そもそもの前提としてお師匠さんのJB、ジョナサンが語ったことをギュギューっとこの部分だけ圧縮すると。
・今、25歳以下が形作る世界、とりわけデジタルワールドは、我々の世界とは異星だと言えるレベルでかけ離れている。想像つかない可能性もある。
・でもそれは、誰かが作った世界であり、我々が作っている世界でもある
・(ゲームはじめとする)エンタメで起きたインパクトは、ビジネスの先端に届き、ビジネスのメインストリームに届き、普通の人の日常生活を変えてゆく
というもの。
私が尊敬する大先輩の山田眞次郎 さんから、むかーし教えてもらったことで、
「高級感を表現する車のドアを締めるユーザー体験は、マイケル・ジャクソンから発想を得て開発し、それがグローバルに採用されたんだよねぇ」
と仰ってて(端折って丸めてるので何言ってるかわからないかもですが)、仰天したことがあるのを思い出します。とにかくエンタメが工業化して大成功の裏にからくりにある、ってのはものすごーく腑に落ちるわけです。
で、ここから何を切り取ったかって言うと、教育とビジネスの接点を切り取ったんですね。
…長くなったんで一回切って後半にします(笑)
後半では…
・イベントでは語らなかったビジネスの落とし穴
・学校教育と社会とイノベーション
・我々はこれから何を学ぶべきか
ってのを語ろうかしら、と。
後半に続く