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映画 『ジョーカー』 で感じた "正義という善悪" と "いま改めて人間に大事なコト"

2019年10月4日(金)、世界中で話題の作品が公開されました。

『ジョーカー(Joker)』
〜本当の悪は笑顔の中にある〜

僕はこの作品は、今年一番の衝撃的で刺激的な映画作品であったと感じました。
何より、鑑賞後に唖然。緊張感の余韻がずっと残っていた感じでした。
皆さんはどんな風に感じたでしょうか?
色んな受け取り方があったかなぁと思います。
内容も様々な事が詰まりまくっている非常に濃い作品だったので、自分の感じたことをまとめてみたいなと思いましたので記録がてらnoteにします。

ジョーカー(アーサー)の最後にステージシーンから放った叫びには何も言えなかった。

まず、予告篇がこちら・・・
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

ー感想ー

"とにかく圧巻でした"

見応えは十分でした。 現代(いま)生きる人間にとって、深く深く考えさせられる作品であることに違い無かった。
いつも映画からインスピレーションや沢山の学びを得ることが多く、映画やドラマやアニメ等の作品系は好きなのですが、今回の映画は凄かった。
いくつかまとめてみたので、映画を観たヒト、(※まだ観てないけど読んでみたいなって受け入れた方は)、僕が感じたコト(妄想) にお付き合いください。

【ジョーカー心】

きっと、誰しもジョーカーな心は持っているんじゃないかなと思ってます。いつでもジョーカーになり得る。
例えば、何か自分に不利なことや、不条理なこと、嫌なこと、落ち込むことなどがあったとき、またそんな環境下にあるとき、人間はひとりで解決できない事が多い。もしそんな状況のとき、人間というのは感情に変化が起こり始める。
また、ヒトが持つ "愛" というものはヒトに素敵な感情を届ける。一方で、時にあるポイントを踏み入れたり、超えた時、それは憎しみや恨みへと切り替わってしまう。そんなように、善にも悪にも、悲劇にも喜劇にもなり得る・・・

でも、じゃあ、本当の"善"って? 本当の"悪"って? 本当の"正義"って何なんだろう?って考えた時、全てが表裏一体なんだなと気づきました。
誰かの為にやった善や正義がときに悪と捉えられたり、悪だと思っていたことが善になったり、正義であったり。
難しいですけど、それくらい人間社会って複雑なんだなと思う。
だからちゃんと誠意を持って生きないといけない。相手にも、自分にも。

【ヒトの在り方】

様々な場面において、自分にも相手にも非があるんじゃないかと気にかけられる思いやり、気遣いが大事だったり、ヒトがヒトを想うこと、優しさ。そんなことが改めて人間社会を生きる中で大切だと思った。

これまで、そして現在も僕らを取り巻く資本主義社会の在り方というのも、問われるのがこれからの時代なのかなとかも感じた。
誰が上とか誰が下とか、誰が偉いとか、凄いとかではなく。どれが正解とか正しいとかではなく、どれだけ正直であるか。素直に本当のことを伝えられるかの方が大事だと思う。
そして、スピリチュアル的(魂的)な価値観といった、まさにハートドリブンな精神性も非常にキーポイントとなりそうだと個人的には最近凄く感じる。
情報が溢れる中で、己で見定めて情報を狩りにいかないといけない時代。でもひとりでは生きていけないのがこの地球。
この作品が、ここまで発展した今の生きづらい世の中において、凄く凄く、強いメッセージとなっていると思うんですよね。
だからといって、劇中に描かれているアーサーの行動を全肯定をしている訳ではないです。
誰かを傷つけることは良くない。でも一人の人間をその極限の感情にまで追い詰めたどうしようも出来ない権力的背景や様々な環境にも目を背けてはいけず、考えることも必要かと思う。
だから、ヒトがヒトであることの在り方というのが、大きく問われているんかなとか...
現実で起きてる様々な問題や世界情勢からもそう感じる。

【アーサーを経て、ジョーカーが発した言葉】

ジョーカーのやった事は良くないかもしれないです。でも、ジョーカーにしか分からない事もあったはず。
最後にステージ上から、ジョーカーが発した溢れる想いは、個人的に、この時代に様々なモノや環境が交差して溢れる中で生きているたったひとりの勇気ある人間の本心というか、真に心から出た強い叫び だと感じて、本当に突き刺さるものがありました。

いくつか心に残ったものを書きたい。

" 僕はもう何も失うものがない。"
" 僕が苦しんで道端で転がってても、君たちは僕を蹴飛ばすだろう? "
" 目の前の君たちこそがジョーカーだ! "
" ジョークを思いついた。(君たちには) 理解できないだろうけどね。"
" 俺の人生は悲劇だ、いや違う、喜劇だ。"
" 喜劇は主観だ。"

僕は沢山のことを考えた。自分だったらどう答えるだろうとか、自分はどうだろうとか。
最初に述べた、"表裏一体"であるが故にも、善か悪か、正義か、悲劇か喜劇かは「全ては自分」にあるということも分かる。

【フィクションからノンフィクション】

アメリカではこの公開によって、実際にマスク禁止や街での強い警戒態勢が敷かれてるみたいです。これを観て、現実に反乱が起きないかとか...
でも、実際ありそうなのが現代っぽいですよね。
それぐらい様々なヒトの感情変化の波が大きく、物理的な格差や心理的な格差、様々な格差は広がって大いにあるんじゃないかなと想像する...
フィクションなんだけど、現代の問題にちゃんと目を向けてるなとも思った。

少しお話しが逸れますが、これはジョーカーに限らず、他の世にある作品にも言えるんじゃないかな〜と思うことがある。
アニメやドラマ、アートやゲーム等、沢山ありますけど、フィクションだからあり得ないと思っていることも、作ったの人間でありヒトです。
「ヒトが想像することは現実となる」という言葉があるように、人間の想像力、発想力、イマジネーションは何にも変えがたい貴重な価値です。
それを生み出す世のクリエイターたち。

例えば、「ドラゴンボール」
まだそこまで多くの技術の発展していたわけではないあの時代に、鳥山明さんが描いたドラゴンボールという作品はすごいなと・・・
空飛ぶクルマや筋斗雲、人造人間、瞬間移動、クローン、月の大猿 etc... 気になるトピックは沢山ある。
その中でも、悟空の最強の敵 "フリーザ" が神龍(シェンロン)へ最後にお願いするのが「不老不死」であったり。鳥山さんは、当時に我々人間の究極的なところを突いて描いてたという、凄まじいな!と僕は個人的に思った。
アニメ内で描かれていたことが今、現実となっていることも多いかと思う。
誰もが知る名作「ドラえもん」「鉄腕アトム」だってそうだろう。
人間とロボットが共存なんてあり得ないと思ってた。
でもそれが現実に起ころうとしている現代。人型という形にこだわらなければ、AI(人工知能)を搭載した機器やロボットは日常の生活でも馴染みあるかと思う。
そんな中で僕らはいま生きてるのだ。純粋に凄いなと思う。

映画「アキラ(AKIRA)」も凄い。
1988年に公開されたこの映画は、その当時にはまだ実際に開催すらも決まっていなかっただろう「2020年 東京五輪」前年(2019年)を舞台としたストーリー。
来年、東京五輪(2020)ですね。
僕もゾクッとしましたし、観たときは鳥肌立ちました・・・
これを観たヒトの中では、この映画は最強のインパクトにして、最大の"予言作"とも言われている世界的な映画です。今年(2019)は、記念的に渋谷街中にAKIRA作品のアートウォールも作成されています。
来年、海外では実写版も公開されるとか。これも本当は今年公開予定だったみたいですが延期に延期が続いてるので、正式な日程は分からないのですが...
気になる方は是非、AKIRAを一度観てみてください。

《当時の映画予告編はこちら》※Youtubeより引用 ↓

その他にも、感じる作品は多くありますが・・・

ジョーカーに関しても、こうして現実世界で実際に動きが起こるほど、フィクションなんだけどノンフィクションほどのリアリティある作品に仕上げられている。
これは凄いなと、クリエイターさんの力を改めて実感した。
でも実際にそんな事は起きて欲しくないと誰もが思ってるだろうし、そう信じたい。
それには、一人一人がもう少しだけでもヒトを"想う"ことが大事になるなとか、ジブンごととして考えてみることが大事とか、自分自身、改めてこの作品でそんな事を感じられた。
そして、こういった作品達は何かを伝えたくて世の中に出てきて、生きているんだと思う。
それをこれまで捉えていた角度と違った角度からキャッチしてみると、また新しい世界がみえるのかもしれないし、多くの学びを得られるとも思うし、新しいジブンにも出会えるんだと思う。

それにしても、ヤバかったですね、ジョーカー。

あくまでも僕の感想です。
皆さんも沢山の事を感じられた映画だったでしょう。

Thank you,
END...

Ryo Sakoda,

Twitter | @ryyyosako4
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