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【漫画】いざ、スーダンへ!ー新米国連職員のぱにゃにゃん日記 Vol.34

サバイディー!リョーヤです。

前回の「新米国連職員のぱにゃにゃん日記」では、国際協力の仕事は現場に行くだけがすべてではないというお話をさせていただきました。

今回は、日本にいてもできる国際協力を見つけた僕が、それでもアフリカの現場に向かった話をしたいと思います。

新卒で日本の民間スタートアップで働いていたとき、ご縁があってアフリカ大陸のスーダンで医療支援を行う国際協力NGOの駐在員を募集していると聞きました。

ファンドレイジングという自分の武器を見つけ、日本にいても国際協力に関われることを実感する日々でしたが、「やっぱり”現場”に行きたい」という想いは何にも勝るものでした。

前回、現場に行くだけがすべてではないと言っておきながら、いきなり矛盾するようではあるのですが、やっぱりどこまでいってもその土地でしか見れない、感じられないものがあると思うんです。特に、アフリカのような自分の想像の及ばない地域で支援をするなら尚更です。あの有名な刑事ドラマの有名なセリフに「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!」という名言がありますが、国連職員として働く今、まさにこの言葉の通りだと強く思います(この話はまたいずれ・・・)。


新卒で就職したREADYFORでは、クラウドファンディングに挑戦される方々の資金調達のサポートを200件ほどさせていただきました。特に国際協力NGO/NPOのサポートを多くさせていただき、国際協力業界のファンドレイジングの強い部分、弱い部分をたくさん知ることができました。

仕事はとても楽しかったのですが、それでも国際協力NGOに転職した理由は大きく2つあります。

1つ目は、社会人としては1年というとても短い期間でしたが、そんな自分にも大きな仕事を任せていただいた会社のおかげで、僕の中ではNGO/NPOの組織づくりやファンドレイジングについて一定の理想、目指すべき状態が見え始めたこと。

2つ目は、学生時代の恩師の言葉で、僕が常に大切にしていることですが、「答えは現場にある」ということです。当時はまだ社会人としての現場経験がなかったので、もっと国際協力の現場を、より現場に近い位置で経験したかったことが2つ目の理由です。


と、最もらしい理由を並べてみましたが、一言でなぜ転職したかと言われれば、「国際協力を仕事にする」と学生時代に心に誓ったことが感情的な一番の理由かもしれません。

大学に入るまで国際協力には全くといっていいくらい関心がありませんでした。大学に入り、僕の人生を変えてくださった教授との出会いから国際協力に興味をもち、世界で起きている不条理な事実に衝撃を受けるとともに、これまでそうした事実を知らなかったこと、知る機会に出会えていなかった自分を恥じました。このギャップが僕を国際協力の世界に引き込んだ一つの要因かもしれません。学生時代のパラグアイでの国際協力活動については以下の記事をご覧ください。

今でもそうなのですが、僕は国際協力をモヤモヤしながらやっています。国際協力という言葉もあまり腑に落ちません。例えば、パラグアイは日本の真反対にあって、物理的には遠い国であるけれど、僕にとっては心理的にはとても近い国。

変な話ですが、日本で行ったことのない場所よりも、パラグアイの方が近かったりする。心理的に近い国の人を「何とかしたい」というのは普通の心理だと思うんです。

家族とか友達の方が、見ず知らずの人よりなんとかしたいと思うのと一緒で。たまたま自分が出会い、関わった人がパラグアイの人たちだっただけなんです。だから国際協力という言葉がしっくりこないんです。

あとは、半分使命感でやっているところもある気がします。今までの経験も人との出会いがなければありませんでした。パラグアイで教育支援を行ったのも、READYFORに就職したのも、そもそも国際協力に出会ったのも、すべて人との出会いがきっかけでした。

活動する中で出会った人たちが国際協力に携わる人が多く、とてもお世話になってきたから、それをお返しするなら国際協力の世界でしたいなって思っています。モヤモヤはするのですが、それを面白いと感じている自分もどこかにいて。国際協力は自分の一生の仕事にしたいと思っています。たぶんこれ以上の理由はありません。


そんなこんなで新卒で就職した会社を1年で辞め、25歳のときにアフリカはスーダンに引っ越ししました。

英語もできない、初めてのイスラム圏での生活でと大変なことだらけな生活については、次回以降の記事でお届けしていきます。波瀾万丈のスーダン編スタートです!


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【お知らせ】
「新米国連職員のぱにゃにゃん日記」の公式サイトができました!これまでの33本のマンガ連載はこちらにも随時アップされていきますので、ぜひチェックしてみてください。


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このマンガ連載は、マンガ家の織田博子さんにご協力いただいております。織田さんのプロフィールはこちら!