30%年収ダウンでの転職。研究職からの異職種転職の難しさ
私は2年半前に、メーカー研究職からベンチャー企画職へ転職しました。
前職はホワイト企業ランキングにも入るような企業。もったいない、と周りからも言われました。
転職の動機
転職の一つのきっかけは"育児と仕事の両立"。
出社前提での研究職と育児を両立させることが困難でした。同僚の半数近くは若い独身者で、育児中の女性は(配慮されてなのか)復職後数年経つとリモート勤務も可能な別部署に異動することが多かったように思います。
研究職は潰しが効かない
当時、5歳と2歳の子供のいる35歳。研究職10年以上で異動経験なし。
ビズリーチやリクルートなど、有名どころの転職サイトに登録したものの、案内されるのは同業他社の研究職がほとんど。エージェントからも、"研究職以外だと未経験の職種になるので厳しいですね"と言われる始末。
研究職は潰しが効かない‥
という事実に直面したのでした。(気づくのが遅い‥)
逆に言うと、もし会社が倒産したり、自分がリストラされたら、今までのキャリアで転職するのはかなり難しいということになります。
ベンチャーか社内異動か
エージェント経由での転職は難しい、ということが分かったため、研究職での経験が活かせそうな企画職かつ育児と両立させやすいリモート勤務のできる仕事を探したところ、当てはまるのはベンチャーのみでした。
育児と仕事の両立のバランスを取るには、ベンチャーか社内異動。この二つを検討した結果、私はベンチャーを選びました。
社内異動の方が確実に安泰だろうな‥と思いますしベンチャーの場合、年収30%のダウンでしたが、やってみたい仕事内容だったこととフルリモートだったことが決め手になりました。
研究職からのネクストキャリア
私は異職種への転職だったのですが、研究職ならではの学習能力と好奇心で新しい仕事にも慣れ、楽しく過ごしています。(転職後、元年収には届きませんが年収も少し上がりました)
研究職を選ぶような人は、学生時代も就職後も、とてつもない努力を続けてきた方だと思います。
(ただ、興味関心や志にしたがって突っ走るので、戦略的なキャリア形成には疎いところがあるかも?)
研究職の転職市場での潰しの効かなさは本当に悲しいですが、めちゃくちゃ応用力のある人材だったりするので、研究職からのネクストキャリアの選択肢がもっと広がってほしい!と思います。
転職の経緯を綴った記事