メーカー研究職からベンチャー事業開発職へ。意外と活かせるスキル
子供が小学生になるのを機に、10年以上勤めたメーカー研究職を辞して転職し、1年半が経ちました。
異業種・異職種での転職だったため、ついて行けるかな‥と不安もあったのですが、なんとか馴染んで仕事を楽しめるようになってきたので、研究職からのキャリアチェンジについて振り返ってみたいと思います。
よくあるメーカー研究職のキャリアコース
以下のパターンが多いです。
社内異動によるジョブチェンジは比較的多く、定年まで研究職を勤め上げる方は稀です。30代頃になると、これからのキャリアをどうしていこうかと悩む方もいらっしゃるのではと思います。
定年まで研究職を全うする
研究関連部門に異動または転職する: 開発、知財、学術、工場など
営業関連部門に異動または転職する: 営業、学術
上記以外の部門に異動する: 人事など
大学に戻りアカデミアのキャリアを歩む
転職して別メーカーの研究職に就く
転職して研究職とは異なる職種に就く
社内異動と転職のどちらが良い?
私は子供と過ごす時間を取りながらも、好きだった企画やものづくりに関わる仕事を続けたい‥と考えた結果、ベンチャー企業の事業開発職(在宅勤務)への転職という道を選択しました。
社内異動に比べて安定感も給与も下がるため、もったいない‥と言われることもありました。
ただ、環境をガラッと変えてみることで見えることもあったと感じています。
転職後に役立った研究職ならではのスキル
リサーチ・仮説立案能力: 企画においてリサーチは欠かせません。リサーチを通じて現在どんな課題があるのか、どんなソリューションがありえるのか仮説を立てる力は、他職種に比べて強みと言えます。
失敗耐性力: 研究というものはなかなか芽が出にくものですし、失敗は成功のもとでもあります。うまくいかなくても、諦めずに次どうしたら良いかと切り替え前に進む力があります。
文章力・プレゼンスキル: 研究職は意外と文章を書くことが多いです。研究の計画書や報告書を論理的にまとめたり、研究内容を知らない人にも分かるようプレゼンしたりする力は汎用性があります。
専門家、アカデミアとの連携: 研究職は仕事柄専門家やアカデミアと呼ばれる方とのお付き合いも多く、このような相手の文脈を理解して連携することができます。
好奇心・学習欲: 自分が全く知らない分野であっても興味を持ち、自ら学んでいく力があります。
おわりに
つぶしがきかない‥とも言われる研究職ですが、異職種で意外と役立つスキルもあると実感しています。こんなキャリアチェンジの形もあるんだ、と参考になれば幸いです。