2月28日(火)『愛の哲学者・平子祐希』
アルコ&ピース平子さんの著書『今日も嫁を口説こうか』を読了した。
2.3年前に発売された本で、平子信者のぼくはずっとこの本に興味はあった。しかしどこの本屋にいってもこの本はどこにも置いてなかった。ぼくが立ち寄ったタイミングでたまたま売り切れていたのか、そもそも取り寄せられてないのか、その事実は知る由もない。
読書ブームなぼくはこの本のことを思い出し、思い切ってAmazonで購入した。1日で届き、1日で読み切った。
恥ずかしくて、きもくて、いたくて、ダサくて、読んでられないと思うことも。しかし神秘的で、美しくて、あどけなくて、かっこよくて、幸せに溢れていて、読んでいるこっちが微笑ましくなるような本。平子りが詰まりに詰まったそんな平子り全開のバイブル。最高の一言。
2人の出会いから、結婚観、世の中への啓蒙と願い、そして夢と現実。
漫画でもそうそうない出会いに目を見開く。運命の出会いというものを信じてた訳じゃないけど、運命というものは確実に存在すると言わざるを得ないほどの奇跡。平子夫婦の出会いはあまりにも神妙であった。
結婚観については結婚をしていないぼくには共感や理解しかねるところも多々。結婚の良さは正直よくわかっていなかったが、1組の夫婦の仲睦まじい話をここまで聞かされると結婚の良さも少しは理解できた。この人たちが特殊であることは大いに理解していることだが、考え方やものの見方一つ変えることで誰でも平子夫婦のようになりうる。恐ろしくもあり素敵でもある。
ぼくが1番胸打たれたのは、結婚と芸人の葛藤。結婚をして家庭ができるけど、芸人としての稼ぎはほぼゼロ。そんな中で芸人をやめてしまおうと考える平子さん。真由美さんを想う気持ちと、夢を追う気持ち。愛する人のために覚悟を決め挑む姿に、ぼくは諫早駅のテラスで人目を憚らず大泣きしていた。そしてあの忍者は伝説へ。勝手ながらぼくにとっても特別なネタになった。
こんなに色んな情緒に富ませてくれた本は初めて。結婚というまだ見ぬ景色に少しだけ色付いた気がした。この先結婚という奇跡を体験するのかどうか知らないが、その奇跡が巡り合った時、ぼくは新たな感情を知ることになるだろう。
『愛の哲学者・平子祐希』
ぼくがなぜ彼の大きい背中をそこまで追いかけるのかは言うまでもない話。
次はヒコロヒーさんの本を読み始めるそんなある日。