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あなたは小人派?ネズミ派?【チーズはどこへ消えた?】①


この物語に登場するのはーーー


 
 ネズミのスニッフスカリー

 小人のヘムホー
 


2匹と2人は「迷路」のなかに住み、

 「チーズ」を探します。


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この一見シンプルな物語には、

 状況の急激な変化にいかに対応すべきかを説く、

 深い内容がこめられているのです。


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私たちみんなが持っているものーーー


この二匹と二人は、

 私たちの中にある

 単純さと複雑さ
を象徴している。


私たちは、

 
 スニッフのように、

   いち早く変化をかぎつけることもあるし、
 


 
 スカリーのように、

   すぐさま行動を起こすこともあるし、
 


 
 ヘムのように、

   いっそうまずいことに

   なりやしないかと怯えて、

   変化を認めず、変化にさからう

   こともあるし、
 


 
 ホーのように、

   もっといいことがあるに違いないと、

   うまく変化の波に乗ろうとすることもある。
 


どのような行動をとろうと、

 私たちみんなに共通していることがある。

 迷路の中で、自分の道をみつけ、

 時代の変化の中で、

 望みを成就せねばならないということだ。


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ある集まりーーー


シカゴのある晴れた日曜日、

 かつてクラスメートだった人たち数人が

 昼食に集まっていた。


クラスの人気者だったアンジェラが言った。

 
   人生って、

   高校のとき思っていたようには

   いかないものね。

   まったく違うものになってしまって
 


  
   確かにね
 

ネイサンも言った。


彼が事業を継ぎ、事業は順調で

 ずっと地域社会を担ってきたことを

 知っていたので、

 彼の気づかわしげな様子にみんなは驚いた。



彼は言った。

 
   だけど、状況は変化しているのに

   自分は変わろうと

   していないのかもしれないな。

   そう思ったことはない?
 


カーロスが言った。

 
   変わろうとしないのは、

   変わるのが怖いからじゃないかな
 


 
   カーロス、あなたは

   フットボール・チームの

   キャプテンだったのよ

ジェシカが言った。


 
   怖いなんて言葉を聞くとは思わなかったわ!
    

みんな笑った。


自営業者から会社の経営者まで、

 進む道はそれぞれ違ったが、

 いま気持ちは一つになっていた。


全員がそれぞれ、

 ここ数年の思いがけない変化に

 何とか対処しようとしていた。

 が、ほとんどの人が、

 どうすればいいのか

 わからないでいると告白した。


やがてマイケルが言った。

 
   僕も変わるのが怖かったよ。

   仕事で大きなチャンスが訪れたんだが、

   どうしていいかわからなかった。
 



   そうやって

   何もやり方を変えないでいたもんだから、

   チャンスもほとんどものにできなかった。



    
   それがーーー
 

彼はつづけた。



 
   ちょっと面白い物語を聞いて、

   全てが変わったんだ




 
   どんなふうに?
 

ネイサンが聞いた。


 
   その物語のおかげで、

   変化に対する見方が変わったんだーーー
 


 
   変化とは、

   何かを失うことだと思っていたのが、

   何かを得ることなのだ、とね。

 
   そのためにはどうすればいいか

   ということも教えられたよ。 

   それで、たちまち物事が

   うまくいくようになったんだ、

   仕事でも生活でも。


 
   最初は、

   みるからに単純な話なのでいらいらしてさ。

   小学校で聞かされるような話だったから。

 
   そのうち僕は、

   その単純なことがわかっていなかったこと、

   物事の変化に対して

   効果的な手が打てないでいることに

   いらだっているんだ、

   ということがわかった。


 
   物語に登場する四つのキャラクターは、

   僕ら自身がもっている

   いろんな面を象徴しているんだが、

   それを納得するとともに、

   どのキャラクターのように

   なりたいかがわかった。

   そして僕は変わったんだ。


 
   会社の人たちにも

   この物語のことを話したら、

   その人たちがまた他の人に伝えた。

   それでビジネスがずいぶん好転した。

   変化にうまく対応できたおかげでね。

 
   私生活でも役立った

   と言う人がたくさんいるよ。
 


 
   もっとも、

   何も得られなかったという人もいるけどね。

 
   そういう人は

   そこに示されている教訓がわかっていて、

   すでにそれを身につけている人か、

   もっと多いのは、

   自分は何もかもわかっているから

   何も学ぶことなどないと思っている人だ。
 
 
   彼らにはどうしてその物語が

   そんなに多くの人にプラスになっているのか

   理解できなかったんだよ。


 
   重役の一人に

   変化に順応できないでいる人がいるんだが、

   彼がこの物語は時間のむだだ

   とか言ったとき、みんなは、

   「 あなたのような人も
      物語に出てくるよ、 」

   と言って笑ったよ。

 
   新しいことを何も学ばず、

   変わろうとしない人って意味なんだがね



 
   それ、どんな物語なの?
 

アンジェラが聞いた。


 
   『 チーズはどこへ消えた? 』 

   というんだ
 

みんなは笑った。


 
   面白そうだね
 

カーロスが言った。


 
   それ、話してくれるかい?

   僕らも何か得ることができそうだ
  


 
   いいよ
 

マイケルはうなずいた。


 
   喜んで。そう長い話じゃないんだ
 

そして、彼は話しはじめたーーー


  


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 つづく


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