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shinsukesugie
読書感想文的な12『面白南極料理人』西村 淳
ウイルスさえも生存が許されない地の果て、南極ドーム基地。そこは昭和基地から1000kmかなた、標高3800m、平均気温-57℃、酸素も少なければ太陽も珍しい世界一過酷な場所である。でも、選り抜きの食材と創意工夫の精神、そして何より南極氷より固い仲間同士の絆がたっぷりとあった。第38次越冬隊として8人の仲間と暮した抱腹絶倒の毎日を、詳細に、いい加減に報告する南極日記。
今年読んだ中で1番おすすめしたい本かもしれない!
最高にいい感じのいい加減具合だった。
南極に行ってみたくなったって言いたくなる。
本を読むと、とてもじゃないけどこんな環境に滞在なんてできないって思うけど、それでも行ってみたいな~なんて軽く言っちゃうくらいに楽しそう。
こういうエッセイみたいな体験記みたいな感じはあまり好きじゃないけど、この本は飲み屋でめっちゃおもしろいおっちゃんの話を聞いてるみたいだった。
職場の人たちみんな西村さんみたいにならないかな~って思ったし、わたしも西村さんみたいになりたい。
いい感じのいい加減さと、尊敬するほどの前向きさ。
過酷な環境で前向きでいることって難しい。…と、思う。
過酷な環境で過ごしたことないけど。
過酷じゃなくても前向きであり続けるって難しいし。
この本は料理を中心に楽しいできごとがたくさん記録されているけど、書かれていない部分で大変なことだらけだったのは想像に難くない。そして西村氏がずっと前向きな明るいおっちゃんだったのかも読者にはわからない。
それでもめっちゃ楽しそうなのが!!ひしひしと!!伝わる!!!
ものすごく冷静に考えたら、お風呂に入ったのか定かじゃない人と一緒に生活するとか絶対に嫌だし、無口すぎる人と生活するのもしんどい。
でも西村氏にかかると、全部が楽しくて面白い出来事みたいに感じられる。
この本を読んだら、日常をめちゃくちゃ楽しむこと、わたしにもたぶんできる気がした。
というか、楽しむように心がけないのすごく損してるのでは?って思った。
南極でもどうにかなるし楽しめるなら、この過ごしやすい日本なら、ますますどうにかなるはずだし、楽しくなるはず。
困ったり、ちょっとイラついたときは
「困ったな~。まぁどうにかなるか!」っていったん受け流そ。