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美術館て企画展の感想。 美術や芸術の背景知識もないまま、ただ感じたことを書くこと、文字でないものを文字にすることに、どんな意味があるのかな

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美術館て企画展の感想。 美術や芸術の背景知識もないまま、ただ感じたことを書くこと、文字でないものを文字にすることに、どんな意味があるのかな

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    感想・書評(?)

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2023振り返り

この間ふとしたタイミングで、書いた記憶の一切ない日記が発掘された。面白い読もう!とも思ったんだけど、あまりにも口語だし文脈はなく、感情がバラバラと散らばっていて、とても読むに堪えなかった。 昔の日記を読むというのは結構楽しみなので、今回のこの日記もあとから楽しく読み返せるよう、文脈強め、分量コンパクトめで書いていこう。 投稿日は2024/1/1以降になると思うんだけど、今現在2023年12月31日の29:40なので、まあセーフ…かな? 1月 1/1にコロナを発症したんだ

    • 書こう、

      会社を辞めてコーヒー屋さんを始めるつもりだ。向いてないとはわかっているけど。やってみるか、くらいでいきたい。 で、やるならやるでうまくいかせようと、周りのやつらに助けてもらってたりしている。商品の卸をさせてもらったり、小売のお客さんを繋いでもらったり。そういうサービス業の現場においては、大学や勤めたホワイトカラーの業種は関係ない。目の前の人を最速でどう楽しませられるか、というのは、多分頭の使い方が違う。その戦場においては俺はヒヨッコだ。 その、助けてもらってるというのと、

      • 『街とその不確かな壁』村上春樹作 感想文

        『街とその不確かな壁』を読んだので感想を書きます。ネタバレあり。 あらすじは、17の頃に激しい恋をした相手を忽然と失った主人公が、「街」から戻って後、中年になり、山あいの町にある図書館の館長として転職し、そこで元館長・読書する少年・コーヒーショップの女店長と出会い…というもの。 このノートでは、登場する場所や人がどんな意味を持つのか考えてみたいと思う。 エピソードはざっくりと記載するが、読了している人ならわかるように書くつもりである。 第一部は、16・17歳時点の主人と

        • ゲルハルト・リヒター展

          リヒター展に行ったので感想を書く。一番の感想としては、やりたいテーマが一貫してあり、アプローチの方法を変えながらずっとそれに向き合っている、というのも、それがすごくわかるというのも、めちゃくちゃよかった。 事前にググったとかで知ってたんだと思うけど、彼は「絵に何ができるのか」を実践する人らしい。それがすごくわかった。わかった気がしただけかもしれないけど。 観た順に書いてこうかな。順路がなかったのも面白かった。 === ・アブストラクト・ペインティング 単純に観てて面白かっ

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          Miquel Barceló ミケル・バルセロ展

          東京オペラシティアートギャラリーにミケルバルセロ展を見に行った。企画展に行く時はなるべく予習をするようにしているけど、当日の午前中とかにググろうかなとか考えていたら思ったより記事が出て来ず、手持ちの本にもめぼしい記載がなく、「自然からのインスピレーションの人」「画家と自称しているが制作物のジャンルにこだわらない人」という印象を持ったのみで向かうことになった。が、それでも十分楽しめる展示だった。 印象に残った作品と感想を記載していくが、海に絡んだ作品が一番好きだった。彼の出自が

          Miquel Barceló ミケル・バルセロ展

          最近のよくある日曜日

          8:00 目覚ましが鳴る 8:30 起床、身じたく 9:00 出発 9:30 テニス 11:30 移動 12:30 ラーメン屋に並ぶ 13:30 ラーメン食べる 14:30 帰宅、シャワー 15:00 コーヒーを淹れてたばこをすう 15:30 昼寝 17:30 移動 18:00 ビリヤード  20:00 移動 20:30 バー 23:30 移動、人と電話 24:00 帰宅 26:00 電話を切る 28:00 就寝 備忘

          最近のよくある日曜日

          GENKYO 横尾忠則

          GENKYO 横尾忠則展に行ってきたので感想を書く。 初日ということもあり比較的空いていた。やはり企画展は早く行くに限りますね。 今回の展示は、1Fと3F(そして少しだけ2F)に亘るようだった。「ようだった」と言うのも、実は1Fの半分ほどしか観れていない。 今回の展示はかなりの数の作品が並んでいる。そもそも1つ1つの作品が十分見応えがあるのと、自分がかなりじっくり観がちなスタイルというのと、展示作品の豊富さで、とても全部見切れなかった…1F半分くらいのところで3時間弱経過し

          GENKYO 横尾忠則

          佐藤可士和展

          国立新美術館の佐藤可士和展に行ってきたので感想を書く。 結構混んでいたけど、展示室や展示自体がでかいものが多かったので、ちゃんと色々見ることができてよかった。 ・最初、本人の独白のような、内なるスペースを探求してる、し続けてるのだずっと、今でも。というのがかなりかっこよかった。 ・展示はまず最初の、パルコの広告がよかった。ちょっとうきうきしてくる(うきっ くらいかな)というか、心踊るような、バーゲンが始まるぜい!と言う気分になる気がしてよかった。キリンレモンも、黄色いのと

          佐藤可士和展

          宮地達男 クロニクル

          宮島達男 クロニクル を観覧してきたので感想を書く。 作者の用いる表現手段であるデジタル数字の世界であった。インスタレーション、作品、いろいろあったが、以下のことが総じていえると感じ、そこからどう意味を自分で認識できるかが個人的なポイントになると感じた。 デジタル数字というモチーフはそれだけに意味を見出すことが難しいと感じるが、作者としてデジタル数字に見出すテーマとして、『1~9の表示の繰り返し、また0を表示しないことで、生と死の循環や無限性を表現している』という解説があっ

          宮地達男 クロニクル

          J.D.サリンジャー著 村上春樹訳『キャッチャー・イン・ザ・ライ』

          キャッチャーインザライ、を読んだので感想を書く。 その前にまず、よく邦訳として『ライ麦畑でつかまえて』というのが有名だけど、あれ完全に誤訳だろ。と思った。 こんなに完全な誤訳というのもなかなかお目にかからない。 最近の日本の小説しかほぼ読むことがなかったのに、ここ1年くらいで国内外問わず古典に興味が湧くようになった。ずっと愛されている作品ってどういうものなんだろうと知りたくなったんだと思う。 もずおさんという、面白い人がチラリと触れていたのと、好きな作家である村上春樹が訳し

          J.D.サリンジャー著 村上春樹訳『キャッチャー・イン・ザ・ライ』

          太宰治『正義と微笑』(『パンドラの匣』収録)

          太宰治の『正義と微笑』を読んだので感想を書く。 主人公の日記を読んでいく形式である。主人公は、現代の場合と仮定してみると、高校を出ようとしている所であり、東大?を受験するも落ち立教?に進学するが、俳優になろうとして劇団の入団試験を受け、合格しその道を歩み始めると言う内容。帯によれば、実際の友の日記を参考にしているようで、であればあのような緻密な心理描写にも納得がいった。 主人公は、あの、青年となる前の(今俺は自分を青年と思っているが、)今となってはどうでもいいと思えるような

          太宰治『正義と微笑』(『パンドラの匣』収録)

          同期という存在

          同じタイミングで入社した人たちのこと。会社ならそうだし、サークルとか、部活とか、習い事とか、塾とか、なんかいろいろ「同期」が発生する場所はある。 また、その場所において連帯感がある程度存在することも同期というものの存在の条件だろう。同じタイミングで何らかの集団に属したとしても、あまりにもつながりが薄ければ同期という感じにはならないハズだと思う。 俺は結構、「同期という存在」が好だ。関係が美しければ、その偶然性は良いスパイスだと思う。なんか、同期で仲がいい、みたいなのに憧れる

          同期という存在

          石黒正数『ネムルバカ』

          石黒正数『ネムルバカ』を読んだ。 割と昔から小説が好きだった。本を読むことは日常的なことで、たまにそれ以外の楽しいことがあると忘れていたりもしたけど、たまにふと意識的に思い出しては紙の間の世界に戻っていった。 いつからだろう、ストーリーに願いを込めてしまうようになったのは。 たぶん、3回生くらいからなんだろうな。そんなはっきりとはわかんないけどさ。 欲しかったものがいったん一通り手に入って、そんな日が来るなんて思ってなかったのにふと気づいちまって、囚われて逃

          石黒正数『ネムルバカ』

          水槽と駅のホーム

          ドアが閉まります、ご注意ください、というアナウンスがホームへの階段をそろそろ登り切るという所で響き、慌てて電車へと走る人がいる。 駆け込み乗車成功の一瞬前に、ホームドアは閉まってしまう。 すると、走った人はホームドア手前でギュと止まりつつ、クイッと方向転換してスタスタ歩き始める。 「別にこの電車に絶対乗りたかったわけでもないですけど?」みたいな、スーンとした顔をして。 水槽の中でびゅんびゅん泳ぐメダカが、壁に猪突猛進し、ぶつかる寸前に透明な板の存在に気づいてクンッと曲がっ

          水槽と駅のホーム

          弱音

          弱音を吐くことなんてしたくない、と思う一方で、弱音を吐くくらいなんだ?自然なことだが…と思う自分もいる。何をものともせず吸収していく強靭な精神と、あるがままで生きて行ける逆説的な逞しさ、それぞれに憧れがある。あれもいいし、これもいい。逆に言えば、あれも嫌だし、これも嫌なのだ。 ずっと不貞腐れている。 少し前に上司の人から詰められているとき、石原さんまたふてくされてるでしょう、と言われた。 今の自分に、なんてぴったりな言葉なんだろうと思った。 不貞腐れる。 その

          「魂がふるえる」展

          塩田千春という方の作品の展覧会。最終日に2時間並んで、無事鑑賞できた。 ・糸を使った作品が多かった。最初の作品へのアノテーション;意図は絡まりもつれ解けるが、それは人間関係のようにわたしの心をうつしだす … これはよくわからない。 ・最初の部屋 赤い糸が張り巡らされている。下から、緩やかに広がる円錐を描いて天井に向かう大量の赤い糸。不在の奥の存在というのが塩田氏のひとつのテーマであり、糸という線状のものを互いに縒れさせながら組み合わせていくことでそれをいつのまにか立体とし

          「魂がふるえる」展