宿り木

6月の
ほんの隙間の
陽のひかり

うっすら滲む
陰に誘われ

風が
さぁあっと抜けていく

青い樹木の
奥に一羽
目を閉じ安らぐ
小さな鳥

休むといい
眠るといい

身体を包む
その樹は

あなたの宿り木


僕は
踵を返す

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