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「写真始めたてですが上手くなりたいです」という人はスナップを撮ればいいと思う。

こんにちは、りょんりょんです。
先日のお月見くらいの夜に見た満月が最高に綺麗でした。雲で霞掛かってて趣深かった…。(9月の話)
秋の名月は何であんなに綺麗なんですかね。

さて、今回は久しぶりのnote更新ですが度直球です。
写真が上手くなりたいならスナップを撮ればいいじゃない。
これです。

写真始めたてで漠然と写真を上手くなりたいならスナップを撮ればいいと思います。
これは前々からいろんな写真家の方がおっしゃってることでもあり、私自身もそう感じているものです。

今日は「なぜジャンル問わずスナップをおすすめするのか」、私なりの理由4つをお話していきます。

1.カメラに触る回数が増える

大半の方は毎週何日かは自営や会社で働いてると思いますが、毎日ポートレートや風景を撮りに行き、そのまままた仕事へGO!!とやれる方はおそらく少ないでしょう。
ポートレートはモデルさんとの打ち合わせや準備、風景は移動や撮影可能時間など時間との戦いが必要です。これらの兼ね合いから休日に撮影される方が多いと思われます。

そのジャンルのものだけを撮ると考えると、カメラを構える回数が圧倒的に少なくなる場合があります。「写真上手くなりたいけど時間がないので毎月休みの日しかカメラ触りません!」では圧倒的センスがなければ上手くなれません。

スナップは準備を要さない撮影です。
朝の出勤時でも昼の休憩時でも夕方のお散歩時でも夜の退勤時でも、カメラさえあればスナップは撮ることができます。
カメラに触れることはカメラ性能やレンズ効果を理解する上でも役に立ちます。
1日に何枚でもいいから撮ることが重要です。

2.瞬時に判断できるようになる

スナップといえば「一瞬のシャッターチャンスを逃さない」「決定的瞬間」というイメージをしている方もいるかもしれません。それもその通りです。
ただ「瞬間的」の意味合いには2通りあると考えています。

A:被写体が動的でシャッターチャンスが瞬間的な場合
 →それらを逃さないための瞬時的判断

B.静的・動的問わず、自分がシャッターを切るまでの俊敏さ
 →構図など写真を構成する要素の決定までの瞬時的判断

おそらくAについては想像がしやすいでしょう。
「人物が面白いことをしている」「他の人や物とリンクしている」「この一瞬を逃すと二度と撮れない」というものを瞬時に見付けて逃さない視点と瞬発力です。
ポートレートでもモデルさんの緩んだ表情の瞬間や場を俯瞰して自分が想像してなかったカットの発見など生きるところもあると思います。

ではBはどうでしょうか。
被写体を見て縦or横・構図・主題の配置、空間や場所など、写真を撮る際に考えることは多様にあります。それらを10秒考えて1枚撮れるのと3秒で1枚撮れるのでは効率が違うことが分かると思います。

これらは静的・動的関係ありません。静的なものの方がゆっくり丁寧に撮れはしますが時間は有限です。いち早く気付いて撮れれば同じ場所でも別パターンを撮ることができるかもしれませんし、撮影開始1,2時間後には撮れる場所やパターンを増やすことができるでしょう。撮れ高があるかどうかはここにもかかってきます。
ポートレートだと上記のことはもちろん、モデルさんの負担軽減にもつながりますね。

Aの効果だけだとスナップをやってもなぁと感じるかもしれませんが、AとBの両方を考えるととても重要な要素に感じませんか?

3.無意識に構図や「なぜそのように撮ったのか」を説明できる要素が見えるようになる

「同じ焦点距離のレンズを使い続けると目にその画角が備わってくる」というのは以前note記事"単焦点のススメ"でも書きましたが、同じように「なぜそのように撮ったのか」を説明できる要素も見えてくるようになります。

ものすごいことができるようになってるように思うかもですが、これは撮影中に全て発見しているわけではありません。あくまで撮影中に「見える」ようになるなので、撮影しながら言語化は難しいのも全然あります。そのようなのは大体レタッチ中に再度見付けて言語化しています。

4.組写真的思考・撮影が身に付くかも

単写真で破壊力抜群の写真を撮るのもいいですが、組写真を組む時にこの視点が役に立ってきます。その場所の状況を言葉ではなく写真で付与するのです。
今どこにいるのか、このカットがあることでどんな印象を与えられるのか、どんな意味を内包しているのか、見ている人に考えさせることができます。

とは言っても、初めはそんな難しく考える必要はありません。TwitterやInstagramなどのSNSで複数投稿できるようになってますよね。あれでいいんです。気軽に組んで出すのでいいと思います。そこに出すときに状況説明的なものや同じような仲間だなってものを組にして出すくらいから始めたらいいです。
そこで組む用の写真にスナップは役に立つと思います。

あくまで「かも」です。組写真を組む意識があればの話ですね。

まずは質より量で培う

ざっくりですがいかがだったでしょうか。4はともかく1~3は大事かなと思います。
特に1のようにカメラに触る時間を増やすことはシンプルに重要です。スポーツ選手が大会に出る前にトレーニングするのと同じですね。まずは質より量で日々鍛えておくことがシャッターチャンスを逃さない素地を培うことにつながります。
「全然撮らないけどシャッターチャンスは撮れます!!」なら迷わず写真家になってください。私は凡人なので無理でした。たまにいますけどね、天才が。

とはいっても無理して写真が楽しくなくなるのはよくありません。スポーツ選手がオーバーワークして故障してしまっては元も子もないのと同じです(スポーツ選手の例えめっちゃ使いやすい)。
自分ができる範囲で楽しめる範囲で積み重ねていくことがいいのではないでしょうか。

それでは。

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