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2月は親友と共に

ついこの間、1月を振り返るnoteを書いたばかりだというのにもう2月が終わってしまった。時の流れの早さを感じる度に、「大人になったんだなぁ」と感じて何だか少し寂しくなる。

2月は実はあまり写真を撮っていない。写真が飽きたとかそういうのではなくて、ただ今は違うと感じた時だったのだろう。
写真に没頭する時間があれば、少し距離を置いたような時間があってもいい。写真との付き合い方はこれくらいでいいのだと思う。
このようにとてもいい感じに言っているが、積みゲーが4本できたので外出しなかっただけである(アルセウス面白かった)。

2月始めに親友と1泊2日の熱海旅行に行ったので、その記録を残しておこう、もちろん写真を添えて。

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彼とは大学時代に出会い、部活やら教育やら議論したり遊んだりしながら共に過ごしてきた。彼がいなければ今の私の思考の素地はできていなかったかもしれない。私にとってかけがえのない人物だ。

そんな親友がこの春から静岡から別の場所へ移ることになった。社会人になってそんな頻繁に会うわけではなかったが、割と連絡を取る方だし、今年からは同じ県内にいるからと思っていた分やはり寂しいものがある。

しっかり遊びに行けるのもこれが最後になるかもしれないということで選んだ場所が熱海だ。このご時世なので遠出や人が集まる場所は避けつつ旅行できる場所という選択だった。

私は熱海という場所が好きだ。初めて訪れたのは9年も前で写真は当時撮ってなかったが、山の斜面につくられた街並みに面白さを感じていた。
今回はそんな熱海の街に加えてニューアカオの美術展を観に行くことにしていた。親友&熱海・アカオということで幸福な旅になることは保証されているも同然だ。私は周りの景色を見ては次々にシャッターを切っていった。

ニューアカオに前回訪れたのは12月のことだ。私はそこからこの場所をとても気に入ってしまい、展示の度に訪れるようになった(まだ2回目だが)。
前回は夕方ごろだったが、今回は開場と同時に入場した。
陽の光の入り方の違い、造形の美、作品を観るわくわくなど、たくさんのことに胸を膨らませて会場を回っていった。

親友と作品を見て回ったが、お互いの感性と考え方が違うのか作品から受ける印象が異なっているのも面白かった。彼の思考を論じ合うというか、自分の考えを持ってぶつけ合うというスタイルは好きで、私も真似してやるようになった。楽しい。
共通であったことは「分からんやつは分からん」であり、だいたいそれに当てはまったことだ。芸術はまだまだ難しい。
しかして「分からないから忌避する」より、「分からないなりに関わっていく」という姿勢が大事だと思う。今話題の国と国の争いについても同じことが言える気がする。

前回来た時よりも光の入り方が美しかった。
私は光と同じくらい影の形を追っている。光がなければ影がないのは当たり前なのだが、光があるからといって当たり前に影ができるわけではないからだ。光の方向や強さによって、影は面白く形を変える。そんな偶然の産物を追い求めていく。

お気に入りのスポットはこちら。宴会場となる大広間だ。壁全体が窓ガラスとなっており、斜面に築かれた熱海の街並から初島が見える海の地平線の彼方まで一望できる。天井も床も壁もカーテンも青色に揃っているのが一段と麗しい彩りとなっている。
この日は海側から光が入ってきて、優しい光と緩やかな影を創り出していた。
親友の希望で「引きで撮ってくれ」と言われ写真を撮ったが、ぶっちゃけこれでは親友じゃなくてもいいじゃんという写真になった。完全に私のスナップ好みな写真になってしまったが、まあそれも旅の一興ということで。

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前回来られなかった場所、それがこちらの大広間。さっきの場所よりもさらに広い。テーブルや椅子、ソファがズラリと並び、より多くの人数がここで宴を開いていたのだろう。
グランドピアノが置かれていた。もしかしたらここで演奏を聴きながら穏やかなひと時を過ごすことができたのかもしれない。こんな場所で過ごすことができたらと夢見てしまう。

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ニューアカオを後にして私たちはホテルアカオへと戻る。入口がホテルアカオなのだ。こちらは展示もしているが営業もしており宿泊することが可能だ。
ホテルアカオの2,3Fまでは立ち入ることができ、ここの作品も見て回った。作品も素晴らしかったが、やはり造形が美しい。光の入り方まで計算されているのだとしたら職人技だなと舌を巻く。

ちなみに親友の彼はこの時点で疲れており、「早くメシを食いに行こう」とばかり言っていた。
私は言った、「カメラ始めなよ、メシのこと忘れるから」と。

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ニューアカオの作品たちを見て目を喜ばせた私たちはホテルにチェックインをして熱海の商店街で軽く食べ歩きをしたりお土産を見たりするなどした。ホテルにバイキングの食事プランがあるにも関わらず地元の居酒屋で普通にメシをたらふく食べた。さらにはホテルに戻り、バイキングでデザートを食べるという無駄な贅沢をし尽くした。そして、そんなバカみたいなことをやれるのもいいじゃないかと笑い合った。

部屋に戻って一眠りした後、2人が同時に目覚めたのは23時。眠気も酔いも飛んでいった私たちは温泉に浸かり、部屋で飲みながら酒を片手に語り合った。内容は割愛するが、夜を越えて話ができる友がいる事を嬉しく思ったのは内緒だ。

こうして私たちの旅は終わった(2日目もいろいろあったけど割愛)。
大人になっても幼い私だが、親友始めたくさんの温かな友人に恵まれている。香川でも静岡でも全国各地関わってくれる人に感謝したい。
今年はどんな人と出会い、誰と出かけ、どんな時を刻めるのか。
共に過ごしてくれる人と幸せな時間を過ごしていきたいと思う。

それでは。

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