生産性が高い職場のれしぴ
「生産性」――――最近頻繁に叫ばれている言葉だ。
職場では上司や社長から、業務における生産性が向上するような目標とプロセスを組み込むようにと厳しい指示が飛ぶ。
いわゆるブルーカラーと呼ばれる現場での生産性は先進国でもトップクラスを誇る日本。トヨタ式の現場管理術や、ソニーなどが世界の注目を浴びていることは事実だ。
それに引き換え、ホワイトカラーと呼ばれる事務や販売などの業務に携わる社員の生産性は、先進8か国でもワースト2位である、日本。
最近、業務で社内の様々な部署の仕事内容を知る機会が多くなったため、身をもって実感する。製造の現場では、5SやQC活動の徹底、小集団活動の実施などが徹底されておりで、課題に対する取り組みのスピード感が圧倒的に早い。
共有で使用する工具や道具は、道具の形をかたどったマークにより一目であるべき場所がわかるように工夫されている。
道具を使用する者は、そこの自分の名札を下げ、道具が迷子になることを防いでいる。
品質と歩留まりの向上のために編成されたチームでは、短時間のmtgなどでコミュニケーションを積極的にとり、業務プロセスの改善に取り組む。
また、この改善に対して奨励金等を支給し、社内で評価する。
現場を見ていると、業務改善=品質・歩留まり改善=利益アップの構図が明確である。作業が効率化すれば、結果的に残業をせず早く帰ることができる、利益率が高まれば、手元に入る賃金もアップする。個人へのフィードバックが目に見えてわかりやすい。現場では、生産性の向上が、労働者の待遇に直結するということがよくわかる。
ホワイトカラーはどうだろうか。
私の身の回りを見ているとブルーカラーと比べて以下の2点が特徴的だと気が付く。
①個々に業務が細分化
=他者から自分の業務の進捗や取り組み方が評価されにくい。
②人相手業務が多く、待ちが発生。
=一定の生産効率を維持できない。
基本的に個人プレーが多く、個人の働き方が最適化がされにくい環境がある。
では、マニュアルがあれば最適化できるのか。。。。
所属するグループの各メンバーが行っている業務の「最適」を判断できる上司がいれば、それを基準にもできるが、現場の仕事に詳しい上司があまりいない。
本来であれば、マネジメントの責任はそこにあるのかもしれない。
よく確認せず印鑑を押すことや、部下の報告にケチをつけることや、一つ覚えのように「残業しないでどうする」や「残業時間を減らすように」のような指示を出すことだけが仕事ではない。
トップはマネジメントに対する責任を持つこと。マネジメントも仕事のうちだと意識すること。現場は時間を意識して業務を進めること。スケジューリングしながら優先順位をもって業務を進めること。
口で言うは易い。その仕組みづくりを求められている自分。
いろいろ考えてみたが未だに解決策は出てこない。。。