見出し画像

ちがいも同じも真ん中に〜小学校授業レポ〜

こうしたメッセージが存分に伝わった。そう即座に実感することができた、嬉しい時間でした。

後日、子どもたちから届いた感想


発端は大学時代の同級生から!

今回の依頼があったのは5月のゴールデンウィークでした。約10年ぶりのタッグに驚きつつも、こんなことを言われました。

①子どもたちは車椅子での生活のイメージが全く湧いてないと思うから、「普段の生活のこと」は話してほしい💡
②バリアフリーやユニバーサルデザインを調べていく活動に繋げていきたいから、そういった内容にも触れてもらえるとありがたい😳

(※原文のまま)

僕には授業をする際、いつも心掛けていることがあります。それは、常に「バトンパスをする意識を持つ」ということ。フリーの講演家として活動しているからこそ、色々な学校に出向くことができる。
これは間違いなくメリットですが、しかしその反面教師、各学校の皆さんとは単発の関わりが多いのも現実です。
だからこそ、自分の授業だけで完結させるのは無理があるし、完結させようとも思わない。むしろ完結させてはダメだと思っています。だからこそ「バトンパス」なんです。

最近決めた授業コンセプト
「ちがいも同じも真ん中に^^」

「今日が終わりじゃない^^スタートだよ!」

各学校へ授業に出向く度、僕はこれを明るく楽しく、全力で伝えているわけですが、最初と最後には必ずこんな質問をします。

それは…

「電動車いすに乗っているボクを見て、どう思う?」

という問いです。回答は3択。

恒例の質問↑

1.かわいそう…
2.大変そう…
3.楽しそう!

話をする前は、ほぼ全員の子どもたちが⒈ や 2.に手を挙げます。
そんな素直な想いを全力で受け止めてから、僕の活動や生活について写真を交えて明かしていきます。
すると、最初は僕とのちがいだけに着目していた子どもたちが、自らの目で心で気付き、発言を始めます。こうなればあとはもう寄り添うだけで十分。

(人との)ちがいも同じも真ん中に。みんなが持っている大切な長所だよ。

1人ひとりの心の真ん中に、そんなメッセージをフワッと届け終わる頃には子どもたちの表情は明らかに柔らかく、一変します。そして、今回の授業ではなんと8割以上の子が、僕の印象が変わったと回答。
「楽しそう!」に手を挙げてくれました。

「魔法のことば」を携えて、これからも丁寧に伝え続ける

1.「どうすればいいですか?」
2.「何かできることはありますか?」

困っている人、仲良くなりたいなと思っている人、大切な家族や友達や先生方…。子どもたちにとってかけがえのない人たちに、こんな言葉をかけてあげてね^^と伝えて、授業は幕を降ろします。
大切なのは今日から、明日からでもすぐに「やってみよう!」と思えるアクションをサポートすること。なるほど、(自分も)「言ってもらえると嬉しいな!」と実感してもらうこと。

たった1回の授業がそんなきっかけになるように。

今回の授業テーマであり、スローガン

これからも
『ちがいも同じも真ん中に〜しょうがいってなんだろう?〜』を子どもたちと一緒になって、とことん考え続けたいと思います。

常に次へのバトンパス。授業をつなぎ、次へ繋げる。
次回は7月2日、母校の大学で、講義です。


長野 僚への講演依頼はこちら↓


いいなと思ったら応援しよう!

長野 僚
いただいたサポートは全国の学校を巡る旅費や交通費、『Try chance!』として行っている参加型講演会イベント【Ryo室空間】に出演してくれたゲストさんへの謝礼として大切に使わせていただきます。