人を疑うところからは何も生まれない。だから僕はそこに賭けたい!
もしかすると多少意味がちがうかもしれないが、まさに青天の霹靂であった。
まさに…。
年明けに都内を離れ、さいたま市に引っ越すことになった。
今回はそのいきさつを少しだけ。
1本の電話が僕の背中を押した
「最近どうだ?そろそろ来ないか??」
僕がその事業所と出会ったのは確か今からちょうど3年前、西早稲田のイベント会場だったと思う。
「介護業界を変えるのはあなたしかいない…!」
1ユーザーの自分が出るには不相応な介護従事者向けのイベントに、「知り合いに誘われたから」という理由だけで出てしまう、イケイケの僕…。
普段は滅多に座られることのない2人掛けの席の空白に、この日は友達が座っていたこともあってか、人として信用されたのかもしれない。
「ちゃんとしたヤツだ」と…。
なんとなく抱いていた、誰かから声を掛けられる予感は的中する。
「初めまして。何されてるんですか?」
そう声を掛けてきた2人こそ、この日以来今1番お世話になっている事業所の兄弟。当時から身体の状態の割に(ヘルパー)時間数を持っておらず、この日も単独で参加していた僕の様子が気になったらしい。
当時、ちょうどヘルパーが抜けることが確定していた曜日を速攻で穴埋めしてくれただけでなく、とことん”自分らしさ”を尊重してくれる姿勢に感動した。近年の僕がことさらアクティブに動けているのは本当に彼らと、彼らが率いる頼もしきチームメイトのおかげ。
そんな彼らからの何度目かの真剣な誘いに、僕の心は揺れた。
決断したのはアレにかかったから…!?
「分かりました、行きます…!」
熟考から3日。そう返答しようとした矢先、僕はコロナに感染した。これが令和版:知恵熱か。
人生初めての救急車で1時間待ち、2時間後に病院送りになると、人間の体温は2℃上がるらしい。皆様お見知りおきを。
同時に去来したのは「こんな形で終われねぇ…!」だった。
まだ全然子どもたちに伝えきれていない。それに、こんな時はどうしてほしいと誰にも告げていない。
終わり方を伝えるために「こんな形で終われねぇ…!」と思った。
朦朧とするはずがクリーンな意識の中、搬送の手配やその後の調整をしっかり自分でやったからか、入院はもとよりコロナの検査もしないと搬送前から(救急隊員に)言われてしまった筆者。
「障害者でも必ず入院できるわけではない」という、リアルタイムなリアルを伝えるために。そして何より、あまりの高熱に血相を変えて前言を撤回し、きちんとコロナの検査をしてくれた医療機関のおかげで僕はなんとか今日も生きています。
そして、あの事業所による献身的な緊急対応にも本当に感謝。
いつもありがとうございます。
そして、今。
年明けからの新生活準備のために奮闘中。マジで知恵熱出すレベルで(笑)
ヘルパーを使わせてもらっている重度障害者が自治体(※特に都道府県)替えるってこんなに大変なんだな。
切なる学び…。