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14歳に見せる背中は小さい
14歳で中2の甥がまるで勉強せずにゲームばかりやっているらしく、心配した姉が彼の進学先について「どこかこのへんでいい高校ない?」とわたしに相談してきました。
わたしは「うん、調べとくよ」と言ったものの、まるでどこの学校がいいのか見当つきません。じつは仕事でいろんな学校に行って、いろんなICT教育のあり方を見ているのですが、身内に紹介するとなるとなかなか難しいものです。
その子の個性がありますからね。学校なんて入ってみないとわからないものです。ま、まるで私、役に立たない。。。自分でも驚きです。
ところで甥は中学校に入ってから典型的な反抗期に入っています。わたしが訪ねて行ってもろくに挨拶もしないし、向こうから話しかけてくることもありません。
なのでわたしは「わー荒れた14歳がいる!こわっ」とか「あっ、キレたナイフだ!」とかなんとか彼に言って、方向性のよくわからないウザがらみしています。
すると甥も苦笑いをして避けるようにわたしのもとを去っていきます。
おそらくこれが挨拶も会話もない理由でしょう。反抗期以前にわたしが原因でした。
ああ、これが大人のやることでしょうか。わたしもできれば低いトーンで落ち着いた大人のアドバイスしてあげたかった。。
思えば自分が14さいのときもひどかった。部活で手首を骨折すると、学校にまるで行かなくなり、昼はカフェや公園で過ごし、映画や演劇を観にいってました。あれ、今と変わっていない。べつにいまもひどかった。
それにしても当時は家にも学校にもバレることなく「やってられるか」とのびのびとほっつき歩いていました。しばらくやれたのが不思議。結局バレて親におこられましたけど。
そんな自分ですが甥っ子にもまじめにアドバイスすることもあります。それは姉や義理兄と意見が違うときです。
甥は中1から格闘技を習いたいと言っていて、姉は中学からは早すぎるので高校からなら考えると許しません。
でも、わたしはやりたいことがあるのなら今の年齢でもキックボクシングでいいからやらしてあげればと本人を前に言っています。
姉は苦々しげな表情をしますが。。
とにかく彼のまわりにさまざまな意見があることが大切だと思うのです。とくに大人の相反する考えがあるといい。多種多様な意見があるなかで、彼が吟味して自身の未来を決めてほしい。
あとは、ただ必死に生きている両親を見てほしいということ。姉も義理兄もがんばっています。その大きな背中を見てほしい。
そして必死に生きていないようで生きているこのわたしの背中も見てほしい。そしてできれば賞賛してくれ。校内に喧伝してもいいし、SNSで拡散してもいいぞ。
とにかくわたしはどんなかたちであれ有名になりたいのです。
取り乱しました。
というわけで、この小さな背中を見て何かを感じてくれればいいし、何も感じなくてもそれはそれで私は悲しいがそれでいい。
わんぱくでもいい。たくましく育つならそれでいい。けど、べつに私みたいに、わんぱくでなくてもいいし、そんなにたくましくなくてもいい。人間にはいろんなタイプがあります。生きていればどちらでもいいのです。
あ、でも結婚相手は慎重に。見た目やセンスではなく、ほんとほんとほんとに中身だからさ。。。これだけはなぜかナチュラルに力強く言える私です。