見たくないものは見ない
うちの団地は自転車置き場が離れています。
自転車置き場に向かう敷地内では、すれ違う人みんなにリアクションがあろうがなかろうが、「おはようございます。こんにちは」と挨拶しています。
たいていの人は私の声に反応してここちよくあいさつしてくれます。ほんと声かけって、こちらしだいと毎回感じます。
こないだも夕方薄暗くなって自転車置き場に人の気配を感じたので、「こんにちは」と言って自分の自転車を取り出しました。
相手は自転車をガシャガシャ荒々しく扱いずいぶん態度でかそーな人だなーと思いました。気配からビンビン感じます。こいつは少し距離を置いておいた方がいいタイプです。
私の感覚はまちがってないんです。あやしいビジネスパーソンとかほんと一発でわかります。
こういう人のパートナーに絶対なってはいけません。。
もう一度その姿形をとらえて私の要注意人物リストに入れておこうと凝視すると
妻でした
そして昨日も夜、自転車置き場で自転車で外に出ようとするとき、戻ってくる自転車がいたので礼儀正しく「こんにちはー」と挨拶してすれ違いました。
なんとなくその危なっかしい乗り方とアゴをクイッと上げた乗り方から、コイツはカタギじゃないと悟りました。
ケンカすると包丁を持ち出すタイプでしょう。第六感がそう教えてくれます。今回ばかりは気をつけなくてはと凝視すると
妻でした。
そう。この2回。ともにすれ違った瞬間に「マヌタ!」と叫ばれました。
よく見るとなんと妻だったのです。そして妻は「なにていねいにあいさつしているの」とびっくりした表情でこちらを見ます。
どうやら最近は妻にも挨拶しているようです。
「潜在的に見たくないものは見ない」
これが徹底されているのでしょうか。
人間の本能はうまくできています。
わたしは妻とわかったあとも、「ごきげんよう」と言って去っていきました。永遠に去りたかったのです。