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おじいさんに助けられる日々

先日、地元駅に自転車をとめようとしたら駐輪場がいっぱいで、場内をうろうろしていました。すると、ご高齢のおじいさんが自転車をスタンドから出しているところを発見。そそくさとそちらに出向くと

それを察知したのかおじいさんが「ここは停めづらいから気をつけてね」と言って、わたしが自転車をスタンドに入れるときに、両サイドの自転車を少し倒して広げてくれました。

私は「ありがとうございます。たすかります」と言って、自転車をスタンドに入れ終えるとおじいさんは「よかった。よかった」と言って去っていきました。

とても親切だったなあ、と思うととてもこころがやさしい気持ちになりました。と同時に、そういえばと5年くらい前のことを思い出しました。

ある平日の夜、仕事帰りに中央線のつり革につかまってぼおっと立っていました。すると目の前のシルバーシートに座った、杖をついたおじいさんがおもむろに立ち上がったのです。

そして

「席をどうぞ」と言ったのです。

わたしは一瞬何が起きたのかわからずに、え、これは自分に向かって言っているのではないだろう。と、うしろを振り返ると、どうやら私しかいません。

おじいさんは、もう一度私に向かってよろよろになりながら

「せ、せ、席をどうぞ」と言うのです。わたしは何が起きたのかわからずに唖然として、

「あ、え、いえ、え、大丈夫です」と言ったのですが、おじいさんはわたしに「どうぞ、どうぞ」と席に座るように促すと杖をつきながら向こうに行ってしまいました。

ほんとうに何が起きたのかわかりません。わたしはとりあえずすすめられるまま席にすわると(すわったんです。。)、呆然とその理由を考えてしまいました。

いろいろ考えましたが、浮かんできた答えはこれだけです。

顔がひどく疲れていた

わたしの顔がつかれていた、もしくはひどいマイナスオーラを出してたから、「ああ、この人には私が立ち上がって席をゆずられなくては」と思われたのでしょうか。。

たしかにその日はひどく疲れていたかもしれません。

それともあまりにも高貴なオーラで、座るにふさわしい方かと思ったのでしょうか。いろいろ考えてしまいます。

一応、わたし年齢に比べると、、若々しいつもりです。まだ30代でしたし。初めてシルバーシートをすすめられました。それも足のおぼつかないおじいさんに。。

初シルバーシートすすめられたランキングで上位ではありませんか。

へたするとおじいさんの方は90歳くらいだったかもしれません。よほどおじいさんの方がその場にマッチしているのですが。

このはなしはいつも笑い話としてみんなにしているのですが、どうにも腑に落ちないというか。いまだにほんとうに理由がわかりません。

でも善意でゆずってもらえたので、とても親切だなあと、その気持ちをこころよく受け止めています。。

わたしの人生よくこんなことが起きるのです。

そんなこんなでいつも高齢者の方に親切にされるばかりというわけです。これからは私が人に親切を、、、、いや、、、これからもお世話になります。

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