【同人誌印刷】特殊紙×特色インキの印刷組み合わせパターンをまとめました!
こんにちは!緑陽社です。
特殊紙に1色~2色で印刷された表紙を見たことはありますか?「色刷表紙」といって、紙やインキの色を楽しめる人気の装丁のひとつです。
今回は「色刷表紙」の魅力と、オススメの紙×インキの組み合わせをご紹介します!
◆「色刷表紙」の魅力について解説します!
特殊紙に対して特色インキ1色~2色で印刷した表紙を「色刷表紙」と呼びます。CMYKの4色の掛け合わせで再現するフルカラー印刷とは異なり、紙の上にインキの色をそのまま乗せる印刷手法です。インキには透過性があり、紙地の色が透けて見えます。印刷サンプルはこちらをご覧ください♪
シンプルな白い紙にインキの色を乗せて楽しむのも良し、紙とインキの意外な組み合わせを楽しむのも良し!シンプルながら奥深いのが「色刷表紙」の魅力です。
緑陽社でご用意している色刷表紙の紙は「きほん紙」23種類と「色上質」31色。インキの色は36色です。
紙とインキの組み合わせパターンは単純計算で1,944通り!2色刷する場合は、さらに組み合わせパターンが増えます。
「こんなに組み合わせがあると、迷っちゃって選べない!」
「どんな紙とインキが人気なの?」といったお問合せをいただくこともあります。そこで、実際に人気のあるものやオススメの紙とインキの組み合わせをご紹介します!
※こちらの記事でご紹介する「色刷表紙」は、緑陽社の「色刷表紙セット」「小説本セット」でご利用いただけます。オプションでインキ色を2~4色に増やすこともできます!
◆深みや高級感のある雰囲気を出したい場合
緑陽社のきほん紙の中にラインナップされている「ビオトープ GA-FS」は、4色どれも紙自体の重厚感と深みのある色がとても魅力的です。
「フォレストグリーン」は、以前期間限定フェアでお出ししていましたが
人気が高かったため2021年9月から「きほん紙」に加わりました。
また「マロン」は「高級感のある濃い茶色がほしい」というスタッフの一声で「きほん紙」になりました。
これらの紙は、紙自体の色が濃く、薄い色のインキは紙色の影響を強く受けるため紙色に引けを取らないメタリック系の色がおすすめです。
たとえば
1.ビオトープGA-FS ベリーレッド×ゴールド赤口
2.ビオトープGA-FS ミッドナイトブルー×シルバー
3.ビオトープGA-FS マロン×ゴールド赤口
4.ビオトープGA-FS マロン×ゴールド青口
1と2は、実際に人気が高い組み合わせです。
悩みに悩み抜いてつけたこだわりの作品タイトルをそのタイトルにぴったりなフォントで入れると、表紙が厳かな雰囲気になります。
ゴールド赤口とゴールド青口で迷われる方が多いのですが「ベリーレッド」「マロン」といった暖色系の紙色には「ゴールド赤口」が、「ミッドナイトブルー」には「ゴールド青口」が個人的にはおすすめです。また「フォレストグリーン」にはどちらのインキも似合う印象です。
※ゴールド赤口…赤みのある金色です。
※ゴールド青口…赤口に比べ、黄色みのある金色です。
◆ポップで軽やかな雰囲気を出したい場合
表面にテクスチャーのある紙に絵柄少なめで、鮮やかなインキを載せると軽やかな雰囲気になります。
たとえば
1.サーブルスノーホワイト×蛍光ピンク
2.新星物語パウダー×蛍光グリーン
鮮やかなインキは紙色の影響を少なくしたいので、白い紙をえらぶのが発色良く仕上げるポイントです。
蛍光感より雰囲気を優先してご紹介しているのでインキの蛍光感を最大限引き出したいときは、ハイマッキンレーポスト200kgをえらんでくださいね。
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【もっと蛍光色にこだわりたい方へ!】
フルカラー表紙用のオプションとして大人気の「NEONカラー」も色刷表紙に使用した実績もございます。インキの中でも最高峰の蛍光感を持つ「NEONカラー」はインパクト抜群です!
1度刷りのため2度刷りするフルカラー表紙のオプションほど蛍光感が出ない、紙や原稿によってはインキが乾かないなどの注意点がありますので、まずは「カスタムコース」からご相談ください!
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◆紙地の色や風合いを楽しみたい場合
紙地を楽しみたい場合は、印刷色をシンプルにしたり紙地と同系色にすると、バランスが取りやすいです。
たとえば
1.こざと 春色×スミ
2.マーメイド アイス×ブルーブラック
3.里紙 桜×べに
4.キュリアスIR ホワイト×シルバー
5.ジャンフェルト 絹×こげ茶
◆ヴィンテージ感を押し出したい場合
「ファーストヴィンテージ」は紙名もあいまって“ヴィンテージ感”があふれ出る紙です。紙の特性上、インキを吸いやすいためホワイトやシルバーなどは紙地の色の影響が特に目立ちます。
絵柄によっては見えづらいと感じる可能性もあります。そのため濃い色のインキをえらぶと、この紙の良さを活かしやすいかもしれません。
たとえば
1.ファーストヴィンテージ ターコイズ×こげ茶
2.ファーストヴィンテージ ターコイズ×ブルーブラック
3.ファーストヴィンテージ スカーレット×えんじ
4.ファーストヴィンテージ ベージュ×こげ茶・サイバーピンク
ファーストヴィンテージ「ベージュ」は比較的紙色が薄いので色々なインキと組み合わせやすいです。
◆印刷の挑戦や冒険をしたい場合
「インキによって紙に文字や絵、写真などを再現する」ことが印刷なのだとしたらそれをあえて再現しないという選択肢もあるのではないか。
そんな冒険が許されるのが自費出版・同人誌です。
これは、ありきたりな印刷に飽き足りずあえて見えづらいものを印刷するという冒険心と、その結果を甘んじて受け入れる覚悟のある方だけにご紹介する組み合わせです。
1.白い紙×ホワイト
・サーブル スノーホワイト×ホワイト
・里紙 雪×ホワイト
・ブンペル ホワイト×ホワイト
紙によっては、印刷部分がうっすら卵白のように仕上がることもありますが特に凹凸がある紙ですと、その凹凸とあいまって印刷がほとんど見えなくなります。
2.赤い紙×あか
・ビオトープGA-FS ベリーレッド×あか
・ファーストヴィンテージ スカーレット×あか
特に「ビオトープGA-FS ベリーレッド×あか」は、インキが消え失せたかのように全く見えなくなります。
冒険には入念な準備が必要です。同じ色味の紙とインキを組み合わせる場合は事前の試し刷りをおすすめします。
◆どうするか迷ってしまった場合
最後に、迷ったらこれにしておけば大丈夫!という組み合わせもご紹介しておきます。
1.サーブル スノーホワイト×ブルーブラック
2.新・星物語 パウダー×濃グレー
3.ブンペル ホワイト×オリーブドラブ
4.キュリアスIR ホワイト×ブルーブラック
ブルーブラックは、全てを包み込んでくれる包容力の高い色だと思います。
また、新・星物語 パウダー、キュリアスIR ホワイトは表面の細かいパウダー状のテクスチャーが個性的かつその個性を強調しすぎない上品さがあり、色々なインキと合わせやすいです。
紙×インキの組み合わせに正解はありません。
作品への愛を惜しみなく注ぐその過程で時にはもがき苦しみ、最終的にその苦しみもひっくるめて楽しむことができれば、それが最適解の一つなのだと思います。
この記事でご紹介したものはあくまで一例です。
皆さまの作品の雰囲気に合った素敵な組み合わせを探してみてください♪
<関連リンク>
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