100日後に年越すオレ 66日目「よ:腰痛」
”いろは順”エッセイの十五日目、本日は”よ”です。
"よ”で選んだ題材は、「腰痛」。高校時代から嫌々ながら付き合ってきたアイツのことを書こうと思います。
最初に腰痛を発症したのは、高校一年生の時でした。小学生の頃からバスケットをやってきた僕は、高校生になって腰が気になるようになり、一年生の冬頃には腰痛により部活を休むようになっていました。近所の整形外科で治療として牽引だったり電気治療を行ったりしていたものの、どうしても激しいプレイが出来なくて、結局それが原因でバスケ部は休部。他校の偵察&ビデオ撮影という、スラムダンクの彦一のような役割で手伝ってはいたものの、自身がプレイすることは止めてしまいました。そうするとやはり疲労しなくなったからなのか、いつの間にか腰痛は治まっていたような気がします。
バスケ部を途中で辞めて以降は、兼部していた軽音楽部一本となりバンド活動に明け暮れるわけですが、パートはベースだったので特に腰を使うこともなく、大学進学で上京した後も、基本的には軽音楽部と文芸サークルに所属していたのでそこまで腰を酷使していなかったはず。ただここで落とし穴。大学一年生の頃にオンラインゲーム”ウルティマオンライン”にドはまりしてしまい、大学の講義にはほとんど出ずに家に引きこもってはずっとゲーム内で生活していたんですよね。そしてその頃に使っていた椅子はゲーミングチェアのような良いものではなく、安物のPCチェアだったので、そこで少し違和感を覚えたのでした。
大学二年になると、さすがに単位がヤバいことと興味が一段落したこともあってゲーム時間は減少し、また腰が気にならなくなり、そのまま卒業までは無事に過ごしたんですが、続いての異変は結婚後に訪れました。
25歳で結婚したんですが、そこから夫婦で晩酌をするようになったからなのか、土日に一人で出掛けることが少なくなったからなのかは分かりませんが、どんどん太ってしまい、あっという間に5kig、10kg、15kgと体重が増え続け、結婚後5年が経過する頃には大学時代から比較すると30kgも増量に”成功”してしまったんですよね。そしてそれと共にまた腰が気になり始めたわけです。やはり体重が増えると腰への負担は大きくなるんだなと実感・・・。
その後は離婚したり色々あって20kgのダイエットに成功すると共に、ウォーキングという習慣が身について長年の運動不足は解消され、腰についてもだいぶマシになってきたわけですが、それでも長時間のデスクワークだったり出張での長距離移動の時には気になるのは続いていて、この時点で腰痛とは一生の付き合いになるんだろうなとは思っていたわけですが、突然の悲劇は2年前でした。
2月の寒い冬の日でした。その日は午後から会社のボードゲーム愛好会の仲間たちが我が家へ遊びに来るという約束で、午前中から部屋を掃除していたわけです。そして寝室の掃除をしていて床に転がったベルトを取ろうと腰をかがめた時に、その瞬間はやって来ました。ピキッと腰に激痛が。「これはやばいやつだ」と察し、ひとまずベッドへと倒れ込みます。そして運が良いことに枕元には携帯電話が。ひとまずやることとすれば、Googleで「ぎっくり腰 応急処置」検索。そうすると「まだ歩けるレベルならストレッチをすべし」というページを発見!「これだ」ということで藁にも縋る思いでやってみたんですが、これが大失敗。普段からネットでの情報の信ぴょう性には注意しているはずなのですが、急なことで気が動転してたんでしょうね。いつもなら反対意見もしっかりと読むなど情報を吟味するはずなのに、何も考えずやっちゃったねすよ、ストレッチ。結果的にこれがダメ押しとなりまして、本格的なぎっくり腰になってしまったのでした。
※ぎっくり腰にストレッチ、は状態によっては悪影響なので安易にすべきじゃない、という記事もネット上で大量に上がってたんですよね・・・
その後はトイレにすら進むことも困難で、這う這うの体でリビングのPCチェアまで辿り着いてそれに座り、チェアのキャスターで何とかトイレに行くという塩梅。ほんとトイレが辛い・・・。その後は痛み止めを飲んで、何とか徒歩数分にある近所の接骨院に10分かけて歩いて辿り着き、そこから毎日治療に通うこととなったわけですが、そこでも悪夢が。予防接種を受けていてもインフルエンザに毎年かかる身なので、普段からかなり注意していたんですが、掛かってしまいました、インフルエンザ。在宅勤務にしてもらったこともありどこにも行っていないので、ウイルスを貰った先は接骨院です・・・。インフルエンザでベッドから起き上がれない中、ぎっくり腰も痛いという最悪の一週間を過ごしたわけです。まあ今では笑い話なんですけどね。
そんな腰痛との付き合いは、先月にまた新たな展開がありましたが、それはもうnoteに書いているのでこの辺で。
腰痛の唯一のメリットは、同じく腰痛を患った人との結束が強まることですね。こないだぎっくり腰になって数日後にタクシーで池袋まで行き、ライターのヨッピーさんと打ち合わせをしたんですが、同じくぎっくり腰経験のあるヨッピーさんにかなり同情され、気を遣ってもらったり。
こうした一体感を得るくらいないと、やってられないっすわ~。ちなみに今年は何とか接骨院でインフルエンザもコロナウイルスも感染せずに済みました。助かった~。