引越し

涼君、こんにちは。
ママの弁護士より、いよいよ、引越しをする連絡がきた。
ママと涼君が住むのに家賃20万近くするマンションに住む意味はなかったからね。

それは喜ばしいことであるし、その一部でも
涼君のために使われればよいと思っている。

ただ、これでいよいよ、涼君がどこに住んでいるかもわからなくなる。
誕生日やクリスマスプレゼントを贈ることもできなくなる。

ママはそういうことをしたいのだろうけど。
涼君はママの所有物ではない。
涼君を一人の人間として見るべきだと思うのだけど。

どうしようもない。
あとは涼君が、一人の人間として強く生きてくれることを祈るだけです。