『ディアスポラ』ゲットだぜっ!
こんにちは、須賀マサキです。
ある信念のもと、基本的に古本を買わない私ですが、下のようなときは積極的に利用することがあります。
予算不足で新本が買えないとき
たまたま入った古本屋さんで、欲しかった本が100円コーナーに並んでいたとき
初めての作家さんなのでお試しで読みたいとき
そして、版元品切れの本を買うときです。
紙がないなら電子を買えばいいのに、という声が聞こえてきそうですが、ディスプレイと紙では理解度がかなり異なります。紙の方が断然いい。
これ、自分の体感だけかと思っていたら、そういう研究結果があるそうですね(忙しいので検索は省略します)。
加えて、電子書籍で得た本は自分のものになるのではなく、料金を払って無期限で図書館で借りているのと同じなのです。
サービスがなくなったら、買った本は読めなくなります。
もちろん出版社からすれば不良在庫がなくなり、読者からすれば一度出版された本が電子化されていたら自宅にいてすぐに購入して読めるから、一見win-win関係に見えます。
でも本当にこれで良いの? と個人的に感じています。
前振りが長くなりました。
そういう背景の下、出版社にも在庫がない本は、古本をさがして(場合によっては)数年以上彷徨い歩くこともあります。
悔しい思いをしながらも、運よく版元品切れの本がネットで残っていたのを見つけ、手に入れたこともありました。
また、ネットではダメでも、新本屋で残っているのを見つけ、取り置きサービスを利用して買いに行ったこともあります。
紙の本を手に入れるのに難しい時代になりました。
そんなラッキーな巡り合わせもなく、諦めた本の中に、最近読み始めたグレッグ・イーガンの『ディアスポラ』がありました。
それが、子供と一緒に行ったブックオフに置いてあるっっっ
これはもう、買うしかないっっっ
と運命を感じた私は、迷わずゲット。
一緒に新本屋さんでも買える本を数冊買っちゃいましたがσ(^_^;)
この後、本の出版形態はどのように進化(あるいは退化)していくのでしょうね。
電子書籍が出始めたときは、雑誌なら写真一枚でしか映っていない画像が、電子書籍版では動画になっていたり、リンクが貼っていてお店のサイトや地図にアクセスできたり……などと、メディアミックスの一つになるかもしれないと期待しました。
もちろんメディアミックスするためには電子版の方が価格が高くなるでしょうが。
でも結局は紙に印刷する代わりに、印刷前の電子データを置いてあるだけになっています。
そして一番思うのが、文化が滅んだ後に、紙の本だったら発掘できても、電子データがうまい具合に発掘できるのかな、という、ちょっとSF的なことも考えています。
ディスクに残ったデータを、次に現れた文化を築く人類が解析できるといいのに。
なんて、思ったことをつらつらと書いていたら長い文章になりました。
おかしいなぁ。ディアスポラを買えた喜びを書くだけだったのに(ということで、タイトルはあえて当初のままにしておきます)。
でもってSFネタも出てきたところだし、この辺りでお開きにします。