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ライブ備忘録 2024年11月【BLUE ENCOUNT・mol-74】
11月に行ったライブは以下の2本。久しぶりにZepp続きでした。
※BLUE ENCOUNTに関してはまだツアーが終わっていませんが、1曲だけネタバレしてます。ご注意ください。
1.11.01 BLUE ENCOUNT 20th anniversary tour 2024-2025「 to B.E. continued 」@Zepp Yokohama
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ブルエンの結成20周年を記念したツアー。ブルエンを見るのは1年ぶり。辻村さんの姿を見るのはなんと2年ぶりである。ブルエンの大ファンである友達のおかげで、なんやかんや年一ペースでブルエンのライブを見ることができていて、本当にありがたい。今回も友達がいい感じの整番を引き当ててくれたおかげで、めちゃくちゃステージが見えやすい場所を陣取ることができた。
このツアーは全公演通して今までにリリースした曲を全曲披露するというかなりイカれた内容で、前半は普段のワンマンでもあまりやらないようなレア曲ばかりが演奏された。BANANA FISH好きとしては「FREEDOM」が聴けたのがかなり嬉しかった。
こんなにもレア曲ばかりやっているのに、会場は序盤からかなりの盛り上がりを見せていた。こうやっていろいろな曲をライブで聴いていると、ブルエンのキラーチューンの多さにびっくりする。中心のフロアでは1曲目からモッシュ、ダイブが起きまくってて、それに呼応するようにブルエン側もかっ飛ばしていた。
「20周年ってもっとどっしりしてなきゃいけないんだよ。でも俺たちは今もずっとバカやってる」というような感じのことを田邊さんは言っていた。でも、ブルエンがここまで愛されるバンドになったのは、この等身大な姿をずっとステージから見せ続けてくれたからだと思う。確かにブルエンは物凄くかっこいいバンドではあるけど、それは気取って自分を大きく見せるようなかっこよさではなく、ありのまま姿で音楽をやり続けてくれるかっこよさだ。こういうバンドだからこそ、どんな曲が演奏されても思いっきり楽しむことのできるファンを引き連れることができたんだと思う。今まで歩んできた道のりの答えが、このライブにすべて詰まっていた。
2.11.08 mol-74「Φ」release tour final @Zepp Shinjuku
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5月にリリースしたアルバム「Φ」を引っ提げたツアーのファイナル。6月から始まったこのツアーは、途中で挟まった中国公演も含めると今回で19公演目らしい。かなり長期のツアーだったこともあり、この日の演奏はとりわけ冴え渡っていたように思う。
淡い光のなかで演奏する4人の姿を眺めながら、このバンドこそが光のような存在だよな〜とぼんやり考えていた。モルカルの音楽にノイズや淀みを一切感じたことは今までに一度もない。音が、言葉が、どこにもぶつかることなくすっと心に溶けていく。この感覚が心地よいと同時に救いでもある。モルカルみたいな音楽があるだけで、世界がちょっとだけ光って見える気がする。「Renew」を聴いたときに視界が滲んだのは、この世界にこういう音楽があることへの喜びを全身で感じられたからだと思う。
「ゆらぎ」という曲が好きで、聴く度に心救われてきた。喜び、悲しみ、怒り、憎しみ。その全ての感情を肯定も否定もせずに傍に置きっぱなしにしてくれているようで、とても安心する。武市さんの歌声は、Zepp Shinjukuの奥行きのある天井にそよ風のように吸い込まれていく。新宿という街自体は本当に好きではないんだけど、こんなに美しい音楽が聴けるんだったら悪くないな、と心から思った。そんなことを考えながら「ヘルツ」「瞼」を聴いていたら、また涙が出てきてしまった。
9月にリリースされた新曲「脈拍」は、初めて聴いたときにものすごく衝撃を受けるあまり全く言葉が出てこなかった楽曲。ライブで聴くと、繊細さとずしりとした重々しさをより強く感じる。色んな表現を思い付いては書いて、消してを繰り返したけど、しっくりくる言葉がなかなか出なくてもどかしい。
「10年前の自分がもし今の自分に憑依したら、きっと喜ぶと思います。」武市さんはそう言っていた。その言葉の通り、今のモルカルはこのステージで演奏することを心から楽しみ、喜びを分かち合っているように見えた。「アンサーソング」が、このバンドが通ってきた道の全てを祝福するかのように鳴っていた。
モルカルのライブに行った後は、いつもよりちょっとだけ世界が輝いて見える。日々の疲れが蓄積した心が少しだけ軽くなった。もう限界だー!と思った日でも、ライブに行った後は前向きな気持ちになれる。明日から気の重くなるような日常が待っているけれど、なんとか頑張っていこう。そう思いながら帰った。
1.R
2.Answers
3.BACKLIT
4.Renew
5.ノーベル
6.不安定なワルツ
7.フランネル
8.虹彩
9.ゆらぎ
10.ヘルツ
11.瞼
12.寝顔
13.また思い出しただけ
14.脈拍
15.%
16.オレンジとブルー
17.Replica
18.アンサーソング
〈アンコール〉
19.Saisei