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新しい問題解決過程について


「総合考程」

5過程25局面モデル
1過程にそれぞれ5局面

簡易版の「標準考程」がある。
8局面で構成される。


基本5過程

  1. 指針確立

    1. 過程実行前の状態

      1. 何を基準にものを判断するのかがはっきりしていない

    2. 実行内容

      1. 判断の指針や基本姿勢を打ち立てる

    3. 5局面

      1. 理念設定

        1. 絶対性、普遍性のある究極目的、存在の原点を明らかにする

      2. 大局把握

        1. 歴史の中の現在、世界の中の自己の立場をとらえる

      3. 使命探求

        1. 果すべき役割、向うべき方向を見定める

      4. 決意充足

        1. 達成転や諸事態への対処について決心し、覚悟を決める

      5. 指標形成

        1. 達成度評価の具体的な尺度をはっきりさせる

  2. 問題分析

    1. 過程実行前の状態

      1. 何をしなければならないのかが明白でない

    2. 実行内容

      1. 手を打つべき部分を明らかにする

    3. 5局面

      1. 案件設定

        1. 気になる事、考える事の焦点を自己また関係者間で明確にする

      2. 現状把握

        1. 関心事の要所について、客観的な事実を明らかにする

      3. 来果探求

        1. 現状が何を可能とし、何を招こうとしているかを冷静に描く

      4. 予悔充足

        1. 変われば成行きに支配力をもつ現在未達成の事項を明らかにする

      5. 要件形成

        1. 好転を導く上で必要な対処と影響の筋道について認識を深める

  3. 方法立案

    1. 過程実行前の状態

      1. どんな方法でするのが良いかわかってない

    2. 実行内容

      1. 最善の方策を究明・立案する

    3. 5局面

      1. 方針決定

        1. ありうる大局策全般を踏まえ、基本構想を打ち出す

      2. 条件把握

        1. 構想実現に関係する有利、不利な条件を客観的にとらえる

      3. 方策探求

        1. 考えうるあらゆる具体策をまとめ、最適案を見極める

      4. 目途充足

        1. 方策の実施上望まれる内外の条件の充足・向上を試みる

      5. 施策形成

        1. 方策を完遂するために必要にして充分な仕事群を組み立てる

  4. 態勢実現

    1. 過程実行前の状態

      1. やりとげるだけの計画、組織、用度、熟練がない

    2. 実行内容

      1. 実行に必要な全てのものごとを整える

    3. 5局面

      1. 仕様決定

        1. 実行・達成の基本的なありようを明らかにする

      2. 配剤把握

        1. 関係者の意向をはじめ、達成に関わるもの全般の現況を確認する

      3. 計画探求

        1. 具体的活動の筋道や仕組、分担等の最適構成を割り出し提示する

      4. 手配充足

        1. 各部の相互関係、全体としての待機状態を充実向上させる

      5. 機能形成

        1. 習熟を要する部分を含め、力量を可能なかぎり拡充し確認する

  5. 行動検証

    1. 過程実行前の状態

      1. 実際に行った結果や効果が出ていない

    2. 実行内容

      1. 成果を収穫し、教訓をつかみとる

    3. 5局面

      1. 臨態設定

        1. 本過程の適切な実行と評価に必要な構えをとって開始に望む

      2. 進展把握

        1. 実行過程の進捗状況を正確に観測・認識する

      3. 真相探求

        1. 表面に現れなかったものも含めた事実を浮彫にする

      4. 理解充足

        1. 結果の意味・本質を深く掘り下げて理解し評価する

      5. 教訓形成

        1. 得られた知見を今後に活かせるようにまとめる


【標準考程】:通常の問題解決用の簡略版

局面

  1. 理念設定

  2. 案件設定

  3. 現状把握

  4. 来果探求

  5. 予悔充足

  6. 方針設定

  7. 方策探求

  8. 計画探求

留意点

  1. 各局面は、省かれた前後の局面の性格を兼ねる

  2. 流れを応用した対処行動のチェック項目

    1. 結局何を目指しているのかが全員にはっきりしているか

    2. あらゆる面にわたり気になる兆候の存否を明らかにしたか

    3. 重要な兆候について実際はどうなのかを観察・調査して調べたか

    4. 現状が何を可能とし何を招こうとしているかが予測できるか

    5. 充分な情勢把握に基づいて、改めるべき重点がとらえられたか

    6. 高い立場から長い目で見た、最善の方針が打ち出されているか

    7. 選ばれた方針を最もうまく成功させる方策案がでているか

    8. やり遂げる行程、陣容、資金・資材、技術、合意は全て揃ったか

    9. 粘り強く取り組み、積み重ね、体験に学んでいるか


「考動訓」

問題解決過程を応用した、ものごとへの取り組みの基本手順

  1. 考える始めに目的を考えよう

  2. 来果を読んで真の要件をつかもう

    1. (来果:今どうするかによって決まるこれからのありよう)

  3. 最適固有の方法を工夫しよう

  4. 実行の前に態勢と情勢をつくろう

  5. 現実の推移から教訓を引き出そう


企業・家庭と問題解決学

企業経営は問題解決の塊

  1. 是非とも必要な人々

    1. 経営者

    2. 経営幹部

    3. 中枢スタッフ

    4. 研究開発

    5. 企画にあたる人々

  2. <和道的経営>を志す企業に対して

    1. 問題解決学の習得と応用実践を望みたい

  3. 家庭教育と問題解決学

    1. 子弟が問題解決の基本を若年から習得すること

    2. 価値は非常に大きい

    3. 日本の和の文化が復活し、輸出されて世界に末永く根付いて行くためには、次の世代への伝承も大切


出典:「和の実学」著者:大和信春 出版:博進堂 はる研究院

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