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地域ケアに携わる次世代に伝えること

実習の時の悲しみ、恨みはネタにするけど、ぜったいに誰かにはぶつけないぞっと。

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今朝は、看護師さんとのミーティング。
地域看護の講義をするに当たって、イラストの作成を依頼いただので
その打ち合わせです。

今現在作っている資料を見せていただいて
伝えたいことや、やってみてしっくりこなかったことを教えてもらって
じゃあ、こういうイラスト入れて、スライドはこう改変して〜
なんてお話をしてました。

その中で印象的だったのが
「どうしてそこまでやれるのか」
ということ。

その事業所はちょっと特殊で
看護というよりは生活
生活というよりはくらし
といった感じで、色んなケアを提供しています。

外出たくさんするし
マックだって食べるし
本人がやりたいって言えば実現するためにとことん付きあうし
業務時間外に動くことだってしょっちゅう。

どうしてそこまで突っ込んでやれるのか
一般的な業務だけでも十分なのにそれを超えて
もっとその人の想いに近づこうとするのはどうして?
大変で面倒なこと、どうしてやれるの?

今、ケアの現場には薄いもやのように
苦しみの膜がかかっているように思えます。
足りない人手、少ない収入、職場のあつれき
尽きない要求、終わりのないリスク管理・・・

そんな中で人に優しくするのはなかなかの難しさがあって。
私も疲れてたり辛いときは優しくなんてできない。
張り付いた笑顔で話を聞くことが精一杯。
なのに、どうして?

その看護師さんには
「あなたは(私は)そんな扱いを受けていい人間じゃない」
っていう考えが土台にあるように思えました。

誰もが、ひどい扱いを受けない権利がある。
本人だって。
家族だって。
職員だって。
私だって。

だから、悲しい思いをしていたら助けたいし
嫌な思いをしていたら、話を聞きたい。
そして、私がそうなったら、手を伸ばして助けて欲しい。
私の悲しみや辛いことを取り去ってほしい。

誰かの悲しみをそのままにしないという気持ちが
そこまでやるってことにつながっていて
そうして起こした行動が、意外と自分の癒しにもなっていたり
なんというか、人とくらしというのは一方通行じゃないよねっていう
想いを感じました。

そういった誰かを思いやる気持ちは、
受けたことがある人はすごくしっくりくるだろうし
受けたことがないとか、最近味わってないって人は
そんな綺麗事…ってムカッとするんだろうね。

大事に扱われてないのに
誰かを大事に扱えって言われても、そりゃキツイ。

「だから、まず最初に学生さんに伝えたいのは
あなたはとても大切な人なんだよってことなんです」
そう言った笑顔がとても印象的でした。

大切にされた経験を胸に入れて
大切にする方法を頭いっぱいに詰め込んで
現場に出ていく看護師さんが増えるような
そんな資料を作りたいと思います。

医療業界は、どうにも体育会系の風潮が残っていて
実習生や新人には人権がないのだろうか?と思うような
教育指導をやっているところもまだあります。

そんな風に若者を冷たくあしらう風潮は
爆発してなくなればいいのにね〜〜〜〜。

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