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『本業2024』感想 008│飯島愛『プラトニック・セックス』

飯島愛『プラトニック・セックス』
(小学館文庫)


この本が出版された時、確かに話題になっていた。
国内外で話題となり、映画化・ドラマ化もされた。
(ドミノ倒し現象)

水道橋博士は、昭和にも同様の現象が起きていた事に着目する。
それが『積木くずし』
非行→親子の和解→更正…という王道の流れ。
一冊の本がドラマ化され、大ヒット…。
確かに。

「ドミノ倒し」からの「積木くずし」
いや、逆か…?
「積木くずし」からの「ドミノ倒し」

かつての飯島愛さんと浅草キッドのやり取りが
とにかく面白い。
まず愛さんの地元にロケで行ったエピソード。
地元の知り合いに会いたくない愛さんが、
落ち着かない様子を「Tバックの女王」に倣い【尻】を連発して表す。
愛さんのキッドに対する呼び方が、
キッドさん → キッド!→ お前ら!…に変化。
それに対して【逆出世魚】と自嘲するキッド。
その光景が浮かぶ。

愛さんが亡くなって16年…。
下町育ちの愛さんは、少々ガラッパチながら、
年齢・性別を問わず、多くの人に愛された。
生きていれば50代前半…。
きっと、心配事や悩み事も笑い飛ばしながら、
若い世代を叱咤激励する下町のおばちゃんに
なっていたかもしれない…。



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