呼吸と共に

③回想

何故こんな目に遭ったの？

私が何かいけなかったの？

殺されなかったからまだマシなの？

私

もう

お嫁さんになれはしないの？

ねえ、

なんでこんな嫌な目に
遭った私を、

お父さんは酷く殴ったの？

お父さんも
傷ついたからなの？

あなたの娘が酷い目にあって
絶望していたからなの？

だから

私をあんなに酷く殴ったの？

ねえ

何故なの？
何故なの？

この世界は狂っているんだから

全部

もう本当に全部、

保育園も
小学校も

お家も、
車も、電車も

空も地面も

とにかく

全部

粉々に、

何もかも全部、

めちゃくちゃに
なればいいよ。

私のこと知ってる人も
そうじゃない人も

とにかく

全員

いなくなればいいよ。

そうしたら

私だって

いなくなるんだから。

小学校に入学する
半年ほど
前の

事件が起きたあの日から

起きているのと眠る間の
身体が悲鳴をあげていた時間に
私の頭の中で
繰り広げられていたヴィジョンは

世界をめちゃくちゃに破壊して
全部がお終いになる

と言うものだった。

ファシリテイターが言うには
事件の日に私の魂は乖離をしたらしい。

被害妄想が
始まったのは、
おそらくこの時期からだったように
思う。

自分は、忌み嫌われていて

だから
道行く人達は、

自分の前を

睨みをきかせて舌打ちをして
通り過ぎて行くんだ

って

ずっと思っていた。

いつも胃痛がして
すぐ膀胱炎になり
喘息もちだった

生きている中で過酷だった時期、
ワースト1は、小学生時代だった。

そうそう、

あの時、

何があったかは心の準備が出来次第、ここに書こうと思う。