THライナーの意義
東武、西武、京急、京成、東急の首都圏の私鉄各社では確実に着席できることを謳った専用列車(ライナー列車)が走っている。
その中でも東武鉄道は東上線のTJライナーを筆頭に手頃な価格での着席サービスが提供されている。東上線に続いて、伊勢崎線(スカイツリーライン)でもライナー列車が運行されており、その名はTHライナーと呼ばれ、東上線と異なるのは地下鉄日比谷線へ乗り入れることである。朝方の上りは久喜から恵比寿、夕方以降の帰宅時間帯の下りは霞ヶ関から久喜までを運行している。
今回、秋葉原駅から春日部までTHライナーに乗車した(乗車日:2024年7月14日)。
THライナーには乗車券の他に座席指定券料金が必要となる。地下鉄線内は乗車専用、東武スカイツリーラインは降車専用と東京メトロ日比谷線からの乗客にフォーカスしたライナーである。霞ヶ関、茅場町、秋葉原、上野からのみの乗車となる。
今回乗車したのはTHライナー5号で、秋葉原駅を18:21に発車する。
日比谷線内はゆっくりとした速度で北千住まで走行する。
北千住で乗務員交代のため運転停車する。北千住からさきは西新井までいわゆる緩行線を走行し、西新井手前で急行線に転線し速度を上げて各駅を通過する。急行が停車する西新井、草加を通過している。
新越谷で最初の下車扱い。
越谷で先を走る急行を追い越した。越谷は急行停車駅だがライナーは通過する。北越谷までが高架複々線でこの駅を過ぎると複線地上に降りる。せんげん台に停車し、先に出発していた日比谷線からの各駅停車と接続し、アーバンパークラインとの接続駅春日部に定刻19:04に到着した。列車は東武動物公園、久喜の順に停車する。
座席指定料金がやや割高であるため(せんげん台まで580円、久喜まで680円)、乗車率はあまり高くはないが、確実に着席できることに注目すれば利便性の高い列車である。