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特急スーパーつがる号で秋田から新青森へ!停車駅を減らして時間短縮!
2024年3月のJR全国ダイヤ改正で登場した特急スーパーつがる号。秋田ー青森間を1日3往復する特急つがる号のうち1往復を特急スーパーつがるに置き換えた。停車駅を減らすことで所要時間を短縮させるため「スーパー」の愛称が付けられた。
上野からのロングランを終えた翌日の10月20日、さらに北へ向かうべく奥羽本線の列車に乗り込むことを決めた。今回は3月のダイヤ改正で登場した特急スーパーつがる1号に乗車し、秋田から新青森まで乗車した。
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特急スーパーつがる1号の時刻
2021M E751系4両
駅 名 着 発 番線
秋 田 12:49 ④
八郎潟 レ 13:10
森 岳 レ 13:22
東能代 13:31 13:32 ②
二ツ井 レ 13:44
鷹ノ巣 13:54 13:54 ②
大 館 14:09 14:10 ②
(矢立トンネル)
碇ヶ関 レ 14:27
大鰐温泉14:34 14:34 ①
弘 前 14:44 14:46
浪 岡 レ 14:58
(新大釈迦トンネル)
新青森 15:12 15:14 ①
上記に示した時刻のうち駅名は特急つがる号とスーパーつがる号を表しているが、駅名の横に「レ」が通過駅となり今回乗車する特急スーパーつがる号は通過する。乗降の多い主要駅に停車駅を絞ったことが最大の特徴ともいえる。そして停車駅を減らし所要時間を短縮させることで秋田ー青森間の速達性向上に寄与している。
特急スーパーつがる1号は秋田駅4番線から発車する。隣の5番線には新潟からの特急いなほ1号が停車していた。特急いなほ1号は12:30頃に秋田に到着するため、いなほ号から乗り継ぐことも可能である。日本海縦貫線の特急乗り継ぎを旅を楽しむこともできそうだ。
12:49に定刻に発車すると、次の停車駅は東能代となる。およそ40分前後のノンストップ運転である。「スーパー」の名が付いたとはいえE751系4両編成では小粒感が否めず、秋田駅発車時点で指定席にもまだ余裕があった。自由席2両と指定席2両(最後尾の一部はグリーン車)で自由席車両には人が集まっていたようにも思えた。男鹿線との分岐駅追分まで複線区間となる。奥羽本線の秋田ー青森間についても羽越本線と同様に単線区間と複線区間が入り乱れる。羽越本線と比較すると複線区間がやや多いと感じる。峠越えや日本海縦貫線を経由する長大貨物列車も走行するため、複線区間をこまめに設定している印象を受けた。追分を通過すると分岐器を通過して一旦単線となる。周囲は広大な田んぼが続くエリアに入ってきた。秋田市から大潟村へと入った。列車は東能代まで北へと進む。羽後飯塚から八郎潟まで複線区間となる。単線区間では駅通過時にポイント(分岐器)を通過するため減速するが、複線区間では90km/h前後で走る。特急つがる号が通過する八郎潟を通過する。次の特急停車駅は森岳であるがこちらも通過する。鹿渡ー森岳感が複線であったが単線区間が大半を占めた。13:31に最初の停車駅東能代に到着した。東能代まで12駅を一気に進んできたため早く感じたのは確かである。五能線との乗り換え駅、駅構内には東能代統括センターの留置線が拡がるが、GVE-400系が停泊しているのみで閑散としていた。
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東能代から奥羽本線は東に進路を変える。先ほどまでの広大な秋田平野から車窓には山合が多くなる。大館付近まで日本海に注ぐ米代川と並行する。次の停車駅は鷹ノ巣である。鶴形ー前山間が複線となる。
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途中に二ツ井駅があるが、特急つがるのみが停車する。
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秋田内陸縦貫鉄道との乗換駅・鷹ノ巣に13:54に到着した。北秋田市に位置する。秋田内陸縦貫鉄道に乗車するため2023年1月に訪問した駅であるが、1年と10か月ぶりであるが、当時はあたり一面が真っ白であったので秋の景色は新鮮であった。このあたりに大館能代空港があることを補足しておきたい。東能代で数名が下車したが、鷹ノ巣では乗降はなかった。JR幹線ながら非常に閑散としているのが印象的であった。
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次の停車駅は秋田県の最北・大館である。鷹ノ巣ー早口間が複線区間となる。米代川沿いを走るためカーブも多く複線区間と雖も余りはスピードは出ていないように感じた。すでに稲刈りを終えた田んぼが一面に広がる区間もあった。花輪線との乗換駅・大館には14:09に到着した。貨物ステーションや留置線を擁しており拠点駅として機能していることが伺えた。
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大館を発車すると秋田県と青森県の県境区間を走行する。上り勾配が続くため大館ー長峰までの長い区間が複線化されている。途中の矢立トンネルの前後が急勾配となるため1970年代に線路付け替え工事が行われている。陣場駅を通過すると全長約3キロの矢立トンネルを過ぎると青森県に入り津軽湯の沢駅を通過する。
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同駅は冬季期間中は普通列車を含むすべての列車が通過する。ここからしばらくは下り勾配が続く。十和田方面からの東北自動車道と大鰐温泉付近まで並走した。
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特急つがるが停車する碇ヶ関を通過すると大鰐温泉には14:34に到着する。車窓右手には弘南鉄道が停車していたが、この駅から弘前まで弘南鉄道との並走となる。
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青森県に入るとリンゴ畑が目立つようになった。特に石川を通過すると特に顕著であった。弘前を含む青森県津軽地方は全国有数のリンゴの生産地であることはあまりにも有名である。
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津軽地方第二の拠点都市弘前には14:44に到着した。
秋田を出発して2時間弱が経過していた。
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弘前を境に旅客流動に変化が見られた。弘前からは新青森での東北・北海道新幹線への乗り継ぎ客が乗車したため、指定席、自由席ともに満席近い乗車となった。秋田ー青森間は高速バスの運行がないため、特急列車が重要な手段となる。特急列車の運行がない早朝深夜には秋田ー弘前・青森間で快速列車も運行される。次の停車駅は新青森までおよそ26分である。石川ー川部間が複線となるほかは単線となる。浪岡は特急つがる号が停車するが当列車は通過した。駅構内のポイントを通過するため減速しての通過となった。
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大釈迦ー鶴ヶ坂間で新大釈迦トンネルを越える。青森ー弘前間の難所の一つ大釈迦峠である。1980年代に新トンネルが開通している。元々はこのトンネルの前後を複線化する構想が存在していたが、複線化による所要時間の短縮効果が見られないことから断念され、新トンネルのみが運用されているが、複線化用地は残されている。なお、鶴ヶ坂駅構内は待避線が長く取られている。貨物列車の待避にも使用することを前提とした設備となっている。大釈迦峠を越えると青森市街が近づいてくる。津軽新城を通過すると15:12に新青森に到着した。東北新幹線への乗換客と新幹線からの乗換客で入れ替わった。新青森ー青森間は自由席に限り特急券なしで乗車できる特例区間に該当する。特急列車に乗車する乗客も少なからずいた。
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秋田ー青森間は特急スーパーつがる号で2時間31分、つがる号と比較して11分の短縮を図った。乗車した実感としては通過駅が多い分特急列車らしい走りを見せてくれた。最高速度95km/hの制約がある中で、利用の少ない駅への停車を取りやめ所要時間の短縮を実現させたことは苦肉の策ではあるが、都市間列車のとしての機能を発揮させるためには、設備投資が不可欠であるが、投資効果が低い現状ではやむを得ないとも感じる。まもなくすると来春のダイヤ改正が発表される。スーパーつがる号の効果を含めてその行方に注目していきたい。