つくられたキャラでなく、にじみ出る素のキャラで勝負する人に惹かれる理由。
今日は熱海に来ていた「ゲス(略)ドル(ゲストハウスアイドル)」に誘われて、ご飯に行きつつゆっくりと話をしてきました。鳥取出身の同郷者です。
たわいもない地元トークから、好きなアイドル話、そして真面目な相談まで、色々な話題で会話をしたんですが、その中でも個人的に印象に残ったテーマについて今日は取り上げてみようと思います。
「キャラ作りをしてる人があんまり好きじゃないんですか?」
ゲス(略)ドルと、ももいろクローバーZについて語っていた時のこと。どんな流れだったか忘れましたが、ゲス(略)ドルから言われたのがこの言葉です。
会って数時間ですが、言い得て妙なところを突かれた気分でした。
確かに振り返って考えてみると、無理してキャラを演じてる感のある人はあまり好きになれない傾向が強かったように感じます。
具体例を挙げることは避けますが、『これからは個人の時代』と叫ばれ続けている近年、セルフブランディングの重要性とそのノウハウがネット上に溢れ返ったことでSNS上にはキャラ付けアカウントが散見されるようになりました。
その人たちを否定するつもりは一切ないですし、やめてほしいとも思わないですが、個人的には興味を持つことはあっても好きになることはないなと。
一方で、ももいろクローバーZのメンバーのように元来備わっていたキャラをベースに活動している人たちだと、興味を持ってハマってしまえば好きな状態がキープされ続ける。その方が好感を抱きやすいというのが今回の気づきです。
売り急がない。そこに共感を覚える。
で、にじみ出る「素」のキャラで勝負する人に惹かれるんだろうと考えたときに、読み返したのがこちらの記事です。
「ももクロ非常識ビジネス学」という書籍を読んだ感想を書いた記事なんですが、この中で紹介した項目のひとつに『「旬」だからと売り急がない』というものがあります。
旬が短く短期間で稼がなくてならないアイドルの常識に対して、ももクロは売り急がない戦略を取った、という内容なんですが、きっと僕がキャラ作りをしている人に惹かれない理由はここにあるんだと思います。
つまり、[ キャラ作りしている = 消費されるコンテンツ ]という意識をどこかで感じてしまっているんじゃないかなと。
逆に、にじみ出る素のキャラで勝負する人に対しては、細く長く続けていく胆力が垣間見えるから好きになる。
人間としての魅力を長い時間かけて積み重ねていきたい
ただ、誤解してほしくないポイントもあります。
というのも、作り込まれた世界観は大好きだったりするんです。
ターゲットを明確に絞って、その人たちに自分たちの想いが正確に届くように、丁寧にブランドのキャラを設定して世に見せていく。そんな姿には感動を覚えたりもします。
たとえば、今度熱海に立ち寄ってくれる「EVERY DENIM」や、2月のホットトレンド企業でもある「IKEUCHI ORGANIC」なんかは、その類です。
とは言え、彼らに共通するのも『大前提として素の魅力が圧倒的にあること』だと感じます。鳥井さんの書いていることにも近いかもしれませんが、商品(素材)が良いからこそ世界観を作り込んでも成立するわけで。
だからこそ、自分自身のことを考えても、まず目を向けるべきは安易な「キャラ作り」ではなく、「自分の素の魅力を高める努力」なんだろうなと。
当たり前のように感じるけど忘れがちで徹底できないことだと感じたので、今日は備忘録的に書き残しておきました。
僕自身も「SNS上のキャラと実際に会った時のキャラが違う!」とよく指摘されるので、その辺りのギャップが無くなるように意識していきたいと思います。
今日の記事は以上になります。
読んでくださった方の中に、何かしらの気づきがあれば嬉しいです。
では、またあした〜!
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