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チャンスはとりあえず掴んで、そのあとが大事 #あの時キャリアは動いた
先日こんなツイートをしたら、周りの人が「この写真覚えてる〜!」と反応してくれて嬉しかった。
新卒でIT企業への内定が決まり、webアプリに詳しくなろうと、当時流行していた自撮りアプリを使ってデート中に撮影したらバズって「自撮ラー」と呼ばれ始める。
— りょかち🗼 (@ryokachii) December 6, 2022
「自撮りで終わりたくない」と、自撮り女子の気持ちをブログに書いたら連載が決まり、24歳で自著を出版。
#あの時キャリアは動いた pic.twitter.com/8J1x2K15l4
( #あの時キャリアは動いた はいろいろな人がちょっとしたことからキャリアが開けていく事例を見れて面白いので、本題とは違いますが、ご紹介。)
このツイートで昔を思い出して、改めて思ったのだけど、私ってやっぱり、全然人生うまくいってない。(笑)
というと、ネガティブに聞こえるけれど、もう少し正確に言うと、予想していた人生になんてなっていないということで。
そもそも私は社会学系の学部の大学に入りたかったけど志望校に入れずに経営学を学ぶし、出版社志望で就活してたけどIT企業に入ることになるし、そのためにWebサービスを触っていたら思わぬ自撮り女子になるし。
自分の思い描く未来を実現したことなんて、一度もない。だから、取材とかで「どういうふうになりたいですか?」とか聞かれると、「どうだろう……(そんなの自分じゃ決められないもんなんだよなあ)」と思っていたりする。
しかし、一方で、私は転がった先で自分の好きな方向性にアジャストしていくのは結構得意と気づいた。
例えば、大学受験の例。私はずっと "集団" でいることが好きなのに結構苦手で、「集団と人間」について勉強したいと思い、大阪大学の人間科学部というところに行きたいと目標を定めて勉強していた。でも高校3年生の時、先生に「うーん、これはどう考えても無理や!」と言われてしまう。勉強に関しては、治安のよろしくない地域に生まれたこともあり、中学時代までは無双状態だったので、まさか自分が勉強して届かない目標があるなんて!と衝撃を受けた。人生最初の挫折がこの瞬間。
その時私は「そうなんや〜願いって叶わへんこともあるんや〜どうしよ〜」と、数日悩んだのだが、結局「世の中で役に立つ "集団と人間" の知識って何かな?」と考えた結果、「それは会社やな!」と思いつき、神戸大学経営学部に進学することを決める。
先生には「阪大の方がブランドあるやん!(別の学部なら阪大に入ることもできた)」と言われたし、「人間の集団としての会社」を勉強しようと思って経営学部に行くやつなんてあんまりいないかもな〜と思ったのだけど、結果、楽しんで勉強できたし、今でも自分がビジネス系の記事を難なく読めたり書いたり出来るのは、大学時代にビジネスを学んでいたからだと思う。
就活に関しても、結局出版社には行けなかったけれど、私が出版社に行きたかったのは「情報をデザインすることで、人の行動が変わるのが楽しいからだ」という原点に立ち返った結果、Webサービスをつくることで人の行動をデザインする仕事であるIT企業のPdMという職業にたどり着き、これまた楽しく仕事をすることが出来た。
チャンスを掴んだ!そこで、人生の転機は終わらない
前置きが長くなったが、自撮り女子からコラムニストになる道筋もまた、同じようなパターンだった。
私は元々写真を撮られるのがあまり好きではないし、「自分の見た目で誰かを魅了したい!」と思ったことは一度もない。
でもある時、試しに一枚写真をSNSに投稿したら、沢山のいいねがついた。そこで「情報をデザインすることで、人の行動が変わるのが楽しい」私は、その現象にハマってしまった。そして沢山自撮りを撮影してSNSにアップしている間に、みんなが私を「自撮り」で知るようになり、「自撮り女子」として、取材していただくまでになった。
さて、最初のツイートをここで終えなかったのには理由がある。
というのも、これは私にとって想定もしなかったビッグチャンスだったが、それが自分の人生を "方向づけたか" でいうと、そうではないと思っているからだ。
私にとって人生が変わったのはこの後。
当時は自撮りアプリが大人気で、そもそもネットに顔を出すということ自体が新人類として注目されていたので、「自撮りアプリの使い方」「ネットに自撮りをあげるその気持って一体?!」みたいなテーマで月に何本も取材を受けていた。それはやりがいも楽しさもあってありがたかったけれど、
正直「私、何してるん?」と思っていたのだ。
私は、突然降ってきた思いも寄らないチャンスを掴んで今を生きているけれど、そこに信念のようなものがあるわけではなかった。たぶん得意なんだろうけど、好きかと言われるとわからない。
一方で、自分に注目が集まっていることも冷静に理解していた。じゃあ、これを自分のやりたいことに活かせないか。そう思った私は「自撮り女子の気持ち」というようなテーマで文章を書いた。
そして、それが幻冬舎の編集者さんの目に止まり、連載記事を書かせてもらうことにつながっていったのだ。
こうして私は、元々やりたかった「書く仕事」を仕事にする一歩を踏み出した。
人生が変わるのは、チャンスを掴んだ、後。
チャンスは、突然、思いも寄らない方向から降ってくる。
言い方を変えるなら、人は降ってくるチャンスを(ほぼ)選べない、とも言えるかもしれない。
ある程度個人は、文脈に乗った毎日をいきているものだけど、とはいえ、チャンスは自動販売機のジュースみたいに「これがほしい」と望んだら、それがゴロンゴロンと取り出し口から出てくるようなものではないのは確かだ。
だから、チャンスは、掴んだ後が大事。私はそう思っている。
チャンスはとりあえず掴んどけ。よくわからんやつがゴロンゴロン出てきても、チャンスは "選ぶ" のではなく "掴む" ものだから。そして、それを人生に活かすのは、その後。
そのチャンスを活かして、自分のやりたいことに少しでも近づくように、チャンスを方向づけていくことが大事なのである。
チャンスは人生の追い風だけど、あくまでも進んでいく方向性を決めていくのは自分。だから、これからも、追い風を味方にして、好きな方に歩いて行きたい。
【マガジン限定おまけ】チャンスからアクションに移る時、考えていたこと
マガジン向けには、もう少し具体的な話で、私がチャンスとアクションをどういう風に紐付けて、自分ののぞみに近づく人生をつくっているかを書き残しておきたい。チャンスをアクションに変える時、私はいつも「山登り・ボルダリング」という、2つのことを考えている。
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