「1分間でわかる○○」(教える技術 5回目より①)
01月09日(木)から早稲田大学のエクステンションセンター中野校で向後千春先生の「教える技術」が始まりました。今回もそこで学んだことを障がいのある方への支援場面で活用すること、また支援者の働き方改革への活かし方を考えて書いていきます。
5回目は、コースの設計の続きです。まず先生が、前回の講義についての質問に答えたあと、コース設計についての説明がありました。その後、自分が教えたいコースの具体的な活動とそのフィードバックについてワークを行いました。
コース設計の説明では、ニーズに基づくゴールを明確にし、活動をおこなうためのリソース(資源)についての説明がありました。このリソースには、指導者、テキスト、レクチャー、Webサイト、短いビデオがあります。私が仕事とする、障がいのある人への支援においては、リソースの中に支援者が含まれます。ここが共通点の一つです。
このリソースの説明の中で、気になったことがあります。最後の短いビデオです。向後先生からは、「1分間でわかる○○」という提案がありました。受け手にとって1分間というところが魅力です。どんなに良いサービスも、貴重な情報も、受け手が見たり読んだりしなければそれはムダです。そのようなことが公共サービスにはたくさんあります。
公共サービスは、使い始めるまでの説明が大量にあります。また、その説明の言い回しも独特です。結果、使うことをためらったり、十分に使いきれないことがあります。介護保険がその典型です。定期的に大量の郵便物が送られてきます。忙しいと、封も開けずに積み重ねてしまいます。そのため、お袋の老人ホームから、書類が未提出ですと言われるこが頻繁にあります。誰もがわかりやすくするという点では、短い説明、簡単な書面は大切です。
私は仕事で地域の方々に情報提供や啓発活動をしなければいけないことがあります。そのときの資料は、文字を少なく大きく、一枚の紙に書く情報をよくばらない、ということを注意しています。今回の講義の中で、先生は、文章は短ければ短い方が良い。しかしその分、難しい。そのように話をされていました。
ワークの発表では、自分の教えたいコースについて具体的な活動を発表しました。そこで盛り上がったのが年金は三階建てという発表です。この話も短い時間でポイントをしぼった発表だったため頭に残ったのだと思います。そのときは全部わからなくても、何かキーワードさえ頭に残ればあとで自分で調べることができます。帰りの電車の中、年金は三階建てについてて調べました。
教える、説明するということで大事なことは、教わったあと、説明を受けたあと、自分でどんな行動ができるかということです。自分で行動することによって定着率が高まります。その点では、1分間でわかるというのは良い導入なのだと思います。
自分の仕事の面白さや魅力を1分間で人に伝える技術、考えてみたいと思いました。