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営業は時代を反映している

私は、社会福祉法人を経営しています。この仕事をしているといろいろな営業がやってきます。大変重宝する営業もあれば、躊躇するような営業も少なくありません。ただし、営業がかかるということは、そこに時代が反映しているということです。2つの営業を紹介します。

▶︎書き込み代行
▶︎給料の前払いサービス

1つ目は、書き込み代行です。様々なサイトに高評価を書きこんでくれるというのです。値段はおおむね一件、3千円から5千円です。このような営業は、メールでしか来ないので話を聞いたことはありません。しかし、一か月に1~2件、メールが入ります。それだけ、ネットでの評価が影響力を持っているということです。しかし、このような代行サービスが横行しているということも事実です。

2つ目は、給料の前払いサービスです。これはメールだけでなく電話もかかってきます。さらに大手の求人会社からも営業があります。仕組みは、会社があらかじめ別の口座にお金を用意しておき、従業員は自分が働いた分を限度額として、その口座から必要なときに必要な金額を引き出せるというものです。

求人会社が言うには、この仕組みを導入すると、求人に対する応募率が上がるというのです。会社のイメージとしても福利厚生が手厚い会社ということでイメージアップにもつながるといいます。

私の考えが古いのかもしれません。私が初めて就職したころは、給料がとても待ち遠しく思えました。あと何日で給料日と指折り数えていました。また、いつもより余裕があれば飲み会に行き、いつもより厳しければ倹約した生活を送っていました。計画的ではなかったけれど、ゆとりとがまんを上手にコントロールしていたように思います。

あくまでも求人会社の話です、この前払い・即払いサービスは若者に人気だそうですか。確かに求人に対する応募率はあがるかもしれません、しかし、その人が長期で働いてくれるかどうかはわかりません。

職人が育ちづらい時代になりました。

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