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PDCAサイクルが働かない福祉事業

障がいのある人の外出をサポートする仕組みとしてガイドヘルパーというサービスがあります。一人で買物や病院に行くことができない人たちにとってはありがたいサービスです。しかし、絶対的にヘルパーが不足しており、サービスが行き届きません。さらに状況は、コロナ禍で悪化しています。

数字がゴミになっています

このサービスを推進させるために、行政担当者と事業所やコーディネーターが会議をします。その会議では、行政に提出した膨大な数字が資料となり配布されます。資料を作成する人は大変です。

サービスを担うガイドヘルパーが慢性的に不足しているということは、その数字を使って戦略を立てていかなければいけません。福祉計画と呼ばれるような施策がそれにあたります。

ところが、先日の会議で質問をすると、驚く事実が発覚しました。行政担当者は、数字を参考にして計画を立ていないというのです。事業計画は、会議に参加したときに聞いた話を参考にしているといいます。この膨大な数字は何のためにあるのでしょうか。

PDCAが意識されない

福祉サービスには、PDCAサイクルが根付いていません。このガイドヘルパー事業以外でも同じです。実施した事業で、評価されるのは実施したという実績です。この会議も、会議を開催したことで満足しています。

ガイドヘルパー事業を推進していくために、利用希望者とサービス提供者の数字や状況からいろいろなことを読み取れます。たとえば、どのようなニーズがサービスにつながりやすいか、つながり辛いかという視点で希望内容の見直しの提案ができます。また、利用につながりやすい時間帯、つながりづらい時間帯がわかれば、時間をづらしてもらうこともできます。事業所が集中しているエリア、そうでないエリアがわかれば、どのエリアを重点的に育成していくか計画を立てることができます。

ガイドヘルパー事業には、社会福祉法人やNPO法人だけでなく、株式会社も参入しています。そうであればなおさらPDCAサイクルを意識しなければいけません。

ガイドヘルパーさん大募集!

私のライフスタイルは結果重視です。成果の出ない会議ほど、後味の悪い会議はありません。今回の会議が、私の中で消化不良を起こしていました。今日は、サービスのコーディネーターとこれからの戦略について話をしました。事業のパンフレットには、立派な制度が書かれていても利用できなければ意味がありません。ガイドヘルパーさんの育成に力を注がなければいけないと思っています。


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