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ていねいなしぐさで暮らす

なんとなく落ち着かない日があります。今日は、そんな一日でした。まず、朝、道が混んでいて出勤がギリギリになりました。そのため準備が不十分なまま打ち合わせが始まりました。その後、約束していた来客が10分早く来ました。今は、コロナ禍ですべての部屋を使っているので、待っていただく場所がありません。

自分ではコントロールできない領域で予定が狂ったとき、そのあとのリズムがつかめないまま時間がすぎていきます。そんなときは、自分のしぐさが雑になります。気をつけなければいけません。今日は、そんな一日でした。

私の職場には、しぐさが雑になるとそれを教えてくれる人がいます。

気づかせてくれる人

私は、障がいのある人が利用する事業所を経営しています。ほとんどは法人本部で仕事をしています。法人本部は事業所の中にあり、その事務室は、利用者の出入りが自由です。私が仕事をしていると、利用者がすぐ横に来て話しかけてくれます。その利用者の中に、私のしぐさの乱れを教えてくれる人がいます

その人はとても敏感で、人の動きや表情をよく見ています。少し、乱暴なふるまいや雑なふるまいをすると「今、怒っていますか?」と聞いてきます

マスク越しの笑顔

今は、常にマスクをしています。マスクをしていると顔の半分が隠れます。その分、表情が伝わりません。口角を上げると笑顔になると言われます。しかし、今は、口角を上げてもマスクで隠れています。相手に微笑んでいることが伝わりません。

今日、私がパソコンを打っているときに声をかけられました。私は、普通に応対したつもりです。しかし、表情がこわばっていたようです。「今、怒っていますか?」と言われてしまいました。目がきつくなっていたのかもしれません。

今までは、口角を上げれば微笑みが伝わりました。これからは目じりもだいじです。忙しくなってくるとつい、目つきがきつくなります。気をつけます。

コップの置き方

昼食の前に配膳を手伝っていました。利用者がいっせいに動くとぶつかることがあります。そのため、何人かの利用者が配膳をします。それを手伝っていました。今日は、その動きが雑だったようです。コップを置いたとき、「今、怒っていますか?」と言われました。

私は、学生時代にファミレスでバイトをしていました。そこでの経験が今の仕事にも活かされています。ただ、お金を稼ぐだけでなく接客について学ぶことができました。そこで、コップの置き方も厳しく指導されました。

コップをテーブルに置くときは音をたててはいけません。コップのお知りに指を添えて少し斜めにして静かにコップをおきます。アルバイトで習ったことは、今の支援の現場でもだいじです。しかし今日は、それができませんでした。朝からバタバタ、気持ちが荒れたまま、利用者の前に立ってしまいました。それを利用者が教えてくれました。

ていねいに暮らす

「今、怒っていますか?」という利用者に対して「あの人は、いちいちこまかいんだよね」と、言ってしまう人もいます。ただし、そこで自分のふるまいを正すことができる、と思うと見え方が変わります。

明日は、ていねいに生きようと思います。

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